会議と予算がないことについて。

 

約3年前、会社単位で行っていた各種会議や、
店舗の売上予算設定等をまとめて廃止してみました。

当時【日本で一番バーテンダーが働きたい会社を創る】プロジェクトを
掲げたところで、まずは労務環境、特に就業時間の短時間化に
着目していたので、とにかく削れるものは何でも削ろう、
必要だったら、いずれ自然に再開する気運なる。

そう考えていました。

僅かですが店舗展開をしている組織であるが故に、
あたりまえのように存在していた店長会議や幹部会議といった定例会議。

常に、よりよいものにしていこうと、繰り返し改善に取組んでいたんですが、
何か習慣のようなものから抜け出せない。

さらに、店舗や参加人数が増えることで、必然的な長時間化があったり、
新しい枠組みもつくっても、それが定期化すれば、
悪い意味での習慣化の速度が速くて、会議をすること自体が
目的になるというありがちな罠に陥りやすかったり。

会議に限らず、現場でもそうなんですが、結果に繋がらない仕事をして、
やった気になってるってのが一番怖い、もうそれは、やらないよりひどい。

 

同様に、創業当初から当たり前にあった毎月の予算作成。

都度、相応の労力をかけて作成、改善のために、また労力をかける。

いつの間にか、改善さえもがただの習慣になっているようで。

目的効果に至るアクションではないように思えたから、
とにかくもう1回全部ナシにしてみようと。

 

そこから、もう3年が経過した現在、
どうなったかといえば、会議はひとつも再開してません。

オンライン上での情報共有量やレスポンスの重要性が上がったり、
コミュニケーションを目的とした社内サロンの集まりの中で、
ミニ会議的なのコンテンツが増えたり、
必要に応じて店舗単位で会議を持つケースは散見されています。

それでも、その程度です。

ゼロベースから、まさに必要最低限のものだけやってるいうとこでしょうか。

 

では、予算はどうなったかといえば、これもなくなったままです。

何ら問題もありませんし、売上が下がったりもしません。

 

私たちは、バーテンダーの育成だけではなく、
BARオーナーの輩出に軸足を置いています。

BAR運営能力の中で、売上向上や適正利益の捻出をしていく際に、
もちろん数字から考えていくプロセスは必要ですが、
与えられる予算に、ただ近づけるとか上回るという取り組みは、
物事の単純化のようにも思います。

本来、複雑なものを複雑に考えるという、
大切なスキルアップの機会を奪ってしまわないためにも、
予算復活は今後もないでしょう。

運営に際して「結果の数字」は共有、店舗管理者が自ら
取り組み際に欲しい数字には、いつでも確認できます。

ただの目安でしかなく、ネガティブなノルマにはなる
「与えられる予算」だけがなくなった環境になったら
「新しい売上予算」を見かけるようになりました。

それは「自発」という絶対必要な能力を持っている
数人の店舗管理者と話をする時に出てきた、
自ら考えて、自ら必要と感じた落としどころのような数字の話。

そう、待っていたのはそれでした。

 

Nobuhide Kobayashi

 

Related articles

Back to Top