2013/09/10
当店赤坂見附アルジャーノンシノニム含む10の弊社系列店は、
シングルモルトウイスキーの宝庫です。
見たこともないボトルや信じられない出会いも、中にはあるかもしれません。
私自身、ウイスキーをストレートで飲む習慣がついたのは、今の会社に入社後でした。
ウイスキーは、特に若い人の間で『キツイくて強くて、たまに薬みたいな味のものもあって…
お酒を飲み慣れた大人の、しかも男性の飲み物』というイメージをお持ちの方が多いよう。
でも、実は本当に面白くて、時には感動さえ覚えるすごいお酒なんです。
シングルモルトウイスキー、特にスコッチウイスキーの材料は、とてもシンプル。
麦芽、水、酵母
これだけです。しかもどのスコッチも共通です。
凄いですよね。同じ原料、同じ場所で作られる、味の異なるウイスキー。
パイナップルとかマンゴー、ピーチの味がしたり、海の香りや鰹節の風味があったり…
ここだけの話、本当にパイナップルやマンゴーが原料に使われている
と思っていた時期がありました。笑
日本にも、ウイスキーがありますね。
スコッチウイスキーをお手本に日本でウイスキーが作られ始めましたが、
今では味わいが大きく異なります。
その一番の理由が、世界の湿度の違いにある、ってご存知でしょうか?
例えばよく聞く話。
ワインやビールを現地イタリアやドイツで飲んだ時、
あまりの美味しさに日本に大量に買って帰ってくる観光客が
日本で飲んだ時、あまりに美味しくなくて驚いたそう。
無理もありません。
現地の気候で作られたお酒を、日本の気候で味わった時、
味や香りに差が出るのは言わば当然なのです。
品質本来の変化よりも、我々の感覚に変化があるようです。
湿度の変化で一番変わるのは主に嗅覚。湿度が高いほど嗅覚は敏感になるのです。
日本料理やカクテル、ウイスキーが『繊細』と評価されるのも、わかる気がします。
繊細な日本のウイスキーを作り出すのは、数種の原酒を混ぜる、ブレンダー。
日本を代表するウイスキーに、『響』があります。
ホワイトオークに似たミズナラの木を使った樽で寝かせたそのウイスキーは、
お香のような香りと評され、その研ぎ澄まされた味わいは多くの人に愛されています。
が、日本のウイスキーを支えるブレンダーが、そういった
バランスよいウイスキーを好んでいる訳ではないようです。
スコッチウイスキーなどの海外のウイスキーの、
荒々しさや大胆さに惹かれることは、もちろんあるといいます。
それでも、日本の繊細なウイスキーの味を守る。
ミズナラの個性的な香りを伝えて行くことで、日本の独自性を守る。
今や、ウイスキー作りも日本における大切な文化となっているのでは?(^^)
素敵です。
さて、ウイスキーを飲みましょう。
日本のウイスキーも、スコッチウイスキーに比べたら知名度はまだまだ。
そんな有名なスコッチウイスキーにも、あまり知られていない蒸留所があります。
スペイサイド蒸留所。
無名だけども高いポテンシャル。ガッツリシェリーです。
Takayo Mano
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bar Algernon Synonym / 赤坂見附
*17:00 – 0:00 (日祝定休)
*TEL 03-3586-0535
*港区赤坂3-10-6 雪華堂ビル 3F / Google map
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