2013/10/18
当店アルジャーノンシノニムは、オープンから2ヶ月が経ちました。
本当に時が過ぎるのは早いですね(゚o゚;;
しかし、まだまだ準備が整っていないものもあります。
そのひとつが、シガー。葉巻です。
販売許可が降りるまでまだ少し時間がかかりそうなのですが、
わたしもまだまだシガーは勉強中で、今のうちに色々学んでいこうと思っているところです^^;
というわけで、今日は葉巻のお話。発祥についてです(^^)
葉巻に関する最も古い記録は7世紀頃の、古代マヤ文明
『パレンケ』という遺跡にあります。
ここにある「十字架の神殿」と呼ばれるピラミッド神殿にある「エル・フマドール」
という神のレリーフには、葉巻状の物から煙をフカしている様が描かれているのだそうです。
その頃の神話の一部には、葉巻に纏わるお話が沢山あるのです。例えば。
ユカタン半島には雷鳴や稲妻は、神が葉巻に火をつけるために
大きな岩をぶつけて火を起こしているのだという伝説。
夜空の流れ星は神の捨てた葉巻の燃えさしだというお話。
この様な神話が残るほど、マヤ文明では、原始的なタバコ葉を巻いたモノは、
神聖な神への供物のひとつだったのです。
そしてそれからしばらく後、1492年10月12日、コロンブスが
新大陸アメリカを発見するあたりまで歴史を進めます。
その日の17日後、コロンブスは水を補給するためにキューバのバイアド・ギバラに寄港しました。
そこに2人の水夫、ロドリゴとルイスを上陸させたとき、
この2人はそこで原住民達の不思議なセレモニーと出会うのです。
そこでは原住民が乾いた葉っぱを筒状に巻き、火をつけて、その煙を吸っていました。
そこではマヤ文明同様、宗教的な儀式として燃やした煙で占ったり、
香として清めるような儀式を行ったのですね。
ロドリゴは原住民に勧められ言われるままに、その葉っぱを巻いたものを吸ってみます。
それが、彼が最初に煙草を吸ったヨーロッパの人ということになります。
この報告を聞いたコロンブスはタバコの葉と種をスペインに持ち帰りました。
そして、スペインに帰った彼らは、この見慣れない葉っぱを吸うことを
キューバでやったように面前で行いますが…
不幸にもその場所が火気厳禁であったためにロドリゴは3年間牢屋に入れられてしまいました。
切ない歴史ですね。笑
本格的に葉巻がスペインに広まったのは18世紀後半、
王立の工場が本格的な大量生産を進めてからです。
そして、ナポレオンによるスペイン侵攻をきっかけに、スペインから他国に広まりました。
葉巻は良質な葉が必要で、現在まで上流階級の紳士の
ステータスとして嗜まれていったのだそうです(^^)
長い歴史ある葉巻。
あまり馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、葉巻は『時間の予約』とも言われます。
1本を吸い終わるまでの時間は、ものにより様々ではありますが、
葉巻に火がついている時はご自身だけの時間をゆっくりと楽しむことが出来るはずです。
香りを楽しみながら呼吸して、リラックスしてみてはいかがでしょう?
今日は、ともにゆっくりと楽しんで頂きたいお酒をご紹介。
ドメーヌ ボワニエル フォルブランシュ1984
プロプリエテールの生産者、ボワニエル。
非常にバランスよく仕上がったアルマニャックです。
Takayo Mano
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