2018/06/23
梅雨になり、シガーの湿度管理が気になる季節。
ということで、今日はそんな話をしてみたいと思います。
シガーはヒュミドールと言われる専用の箱で保存されます。
大きいお店はウォークインヒュミドールと言われるような
中に人が入って選ぶ保管庫があったり、
加湿機能付きのワインセラーに入れたりする場合もありますが、
当店は普通にヒュミドールです。
シガーは気温18℃、湿度70%が適正と言われていて、
季節による気温の変化によって、
加湿具合を実際に手で触って確認しながら調整します。
さて、実は当店のヒュミドールは「ラベルを上に」とか、
「短いものから右から順番」とかという形で並べていないです。
これには私なりの理由があります。
当店のヒュミドールは、加湿用のスポンジが
ヒュミドールの下の段に入れてあります。
そのため、シガーはそれなりの太さがあるため、
シガーの下側半分だけ激しく加湿され、
上半分は乾燥状態にあるというシガーが発生してしまいます。
また、ヒュミドールの右と中央と左でも加湿度合いが変わります。
やはり真ん中のほうが加湿が早く進み、隅の方は遅く進みます。
もちろん、そのまま放置してしばらく密閉状態におけ
ば均一になるのですが、それには時間がかかります。
そのため、当店では、シガーを定期的に撹拌、ローテーションしています。
ヒュミドールを覗き込んだときにラベルが
きれいに見えるのもいいのですが、それよりも均一に湿度が入り、
熟成がよく進むようにと考えた結果です。
意味合いが違いますが、フロアモルティングで
常に麦芽を撹拌させることにより、発芽を均一にしたり
熱をこもらせないようにするというのと同じ考えですね。
Whisky house Vision
(The Scotch Malt Whisky Official Partner Bar)
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Wataru Kobayashi