ワインのテロワール / Fairground

2018/02/13

こんにちは、ブドウ畑の土壌を掘り起こしたい青山です。

ふと、以前伺った試飲会で土壌の違いに気付いたので
思い出しがてらワインのテロワールについておさらいしてみました。

 

 

そもそもテロワールとは何か。

元々はフランス語で「土地」を意味しております。

ワイン造りやウィスキー造り、コーヒー豆の栽培地などでは、
その地域の気候や地形、そして土壌を指します。

ワイン造りの具体的なテロワールの例としては
「気温」「降雨量」「土壌」「栽培地」などがあります。

気温の寒暖差があるほどより良いブドウが育ち、
雨は比較的少なく、栽培地は日光が満遍なく
しっかりと当たるように傾斜している土地の使用や
葡萄樹の間隔を適切な距離にして無駄な日陰が出来ないようにする。

これらが一般的な良いテロワールの一例だと思います。

そして最も重要なのが土壌です。

水が多すぎると根腐れなどの原因にもなるので
もちろん水捌けが良くなくてはなりません。

それ以上に、土の性質がワインの個性に大きく繁栄されます。

シャルドネのように「個性が無いのが個性」と言われる
葡萄品種は土壌の個性が色濃く出ます。

例えばフランスの有名白ワイン「シャブリ」の
キンメリジャンと呼ばれる土壌は
粘土質の中に石灰質の土が混ざっております。

その石灰は昔海底だった名で、貝殻などが石灰に変化したもの。

ということは一般的にミネラル物質と呼ばれる成分を多く含んでおり、
葡萄樹は水分と共にそれらの栄養も吸収します。

醸造技術ももちろんですが、シャブリ特有の切れ味や
ミネラル感はそれらのテロワールから生まれるとの事です。

同じシャルドネでもオーストラリアのものは真逆の味わいで
南国フルーツの香りやアルコールからくる甘味などがしっかりしています。

イタリアのキャンティ・クラシコという一つの枠の中でも
土壌や生産者によって全く違う味わいでしたので、
ちょっとだけ書いてみました。

オーストラリアなどニューワールドの土壌は勉強中なのと
これ以上は長くなるので次の機会にまた書きたいと思います。

 

Whisky & Cigar bar Fairground

小田急電鉄・京王電鉄 下北沢駅南口より徒歩3分。

〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-3-12 友和ビル BIF
Tel:03-3411-2739

築地すし好の地下一階。

 

Kenta Aoyama

 

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