今年もリンブルクから届きました、ザ ウイスキーフェア/八嶋

2008/04/25

in: Vision
Visionの八嶋です。中世の頃、アントワープからビザンチンの間に商業街道があり、
ドイツのリンブルクという町を通っていました。神聖ローマ帝国時代に繁栄した所です。
フランクフルトとケルンの間、ライン河の支流ラーン川のほとりにあり、
絵に描いたような木組みの家々が印象的です。13世紀から18世紀に造られた
木彫り彫刻で豊富に飾られ、その家の中には1296年ローマ時代に建てられた
ドイツで一番古いものもあります。そんな家が建ち並ぶ小路を抜けて坂を上ると、
華麗なリンブルク大聖堂が忽然と姿を現します。白い壁に赤い縁取り、窓枠や柱も
黄色や緑色など賑やかな色で飾り立てられ、この街の顔のような存在です。
大聖堂の内部は驚くばかりの歴史的な重要美術作品があり、それは13世紀に
製作された色鮮やかなロマネスク様式のフレスコ画の数々で、独特のフレームを
施しています。ヨーロッパでもまたとない作品の数々だそうです。
この大聖堂は500マルク旧紙幣の裏の図柄にもなっていたようです。

またリンブルクは、700年以上にわたって培われた伝統工芸技術と、現代の技術が
融合された、世界最大の照明用工芸ガラスでも有名です。「手工芸職人の市」が
毎年開催されており、カップやお皿、花瓶などの個性的なものが豊富に揃っています。
リンブルクの人は楽しいことにはとても積極的なようで、その他にも年間を通じて
催し物をとても多彩に繰り広げています。中でも3日間続く「旧市街祭り」
と「ラインガウ地方のワイン祭り」は盛大に行われるようです。

その中でも近年特に注目を集めているのが「リンブルクウイスキーフェスティバル」。
イタリアに負けず劣らずウイスキー愛好家が増え続けているドイツのなかで。
比較的規模の大きいウイスキーのイベントが、このドイツ南西部の都市リンブルクで
行われるウィスキーの祭典なのです。数年前に比べると参加するメーカーの数も増え、
ボトリングされるモルトの種類も増え、そのイベントの成功ぶりが伺えます。
今回ご用意したのも、そのためにボトリングされた希少なものですよ・・・

yashima080425

ラフロイグ 1998 9年 リンブルクウイスキーフェア
56.7%のカスクストレングスで150本のみの限定ボトリングです。
強いスモークとタールが凝縮された若いラフロイグで、香りにそのまま
その特徴が表れています。味わいは複雑すぎずストレートで、バニラ、ピート、
そして海の香りが支配してきます。

毎年はずれなしのウイスキーフェアがリリースする逸品です。楽しみですね。
今週末もvisionにて、お待ちしております。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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