勤務時間短縮と休日数増加について(1)

2017/02/13

in: Recruit

 

2014年に【日本一バーテンダーが働きたい会社を創る】
プロジェクトを始動。

先を目指すバーテンダーにとって、最高の環境を創るための
ベースに位置付けたのが、いわゆる労務環境改善です。

近年は外食業を含めた各業界各社の取組が目立ち、賛否両論、
多様な見解が出ているので興味深く参照しています。

正直に言えば、私たちのきっかけは、
いわゆるワークライフバランスの観点より、
バーテンダーの「独立開業」を見据えた環境造りに
必要不可欠と考えたところからです。

取組当初より、労働集約型の外食業であり、
修業的要素も求められるBAR業態では、
同業他社他店に競争力で劣ってしまう、
バーテンダーの下積み経験機会を奪うことは
成長に繋がらないといった意見をよくいただきました。

それでも、推進する背景にあるのは、やはり、
BARの仕事に携わって25年以上になった自らの経験知見です。

少なくとも独立開業の観点からは、BARや飲食店で長時間働くことに
必ずしも前向きな相関性があるわけじゃない。

一所懸命に働くことは素晴らしいことだけれど、
長く店にいれば、いいバーテンダーになるわけではない。

その道は独立開業に繋がっているわけでもない。

そうでなければ、自分が誰よりも早く、
キャリアのない20歳で開業し、今に至る説明がつかない。

 

お客様のために、カウンターの中で精一杯仕事をするのは当然。

バーテンダーとしても、BAR経営者としても、
店の外の時間をどう使うかが本当に重要で、
自身のタイムマネジメントができることは必須条件だと考えています。

BARの外で何をしているかで差がつく。

長時間労働で自宅と店を往復しているうちは、
必要なものの半分しか身につかない。

仕事じゃないから、自発的行動でなければ、
効果もないので強制はしないけど、「時間」と「機会」のある環境が、
私たちが目指すプラットフォームには不可欠であり、
基礎であると結論付けています。

そんな想いで、3年前から段階的に労働時間の短縮に取組みました。

着地点は「1勤務の平均実働 6.5時間」
2017年2月現在、その達成率は90%。

スタッフはもちろん、関係各位のご協力やお客様のご理解をいただきながら、
従来比較で3時間強の短縮、凝縮が実現できました。

もちろん、まだまだ完成形には至っておらず、
とにかく時短を最優先としたことで、実際の便宜性は然程よくなかったり、
業務区分の曖昧さが残っていたりします。

このあたりもこれからひとつずつ埋めていかなければなりません。

 

次回は、同じテーマの休日数増加と、バーテンダーにとって、
労務環境が改善されることが、良い意味で厳しい環境に
身を置くことになるという話を書いてみます。

 

Nobuhide Kobayashi

 

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