2008/10/25
突然ですが、“嘘をつかないで生きる”“自分に正直に生きる”とか言われますが、
それってどういう事なんですかね??
人は誰でも嘘をつきます。それだけは確かです。
また、一部の職業、特に水商売、サービス業、役者、小説家etcは嘘が前提になっています。
面白いのは、例えば小説を読んでいる時に、なぜ嘘と分かっているにも関わらず、
こんなに心を揺さぶられる瞬間があるのか??です。映画や芝居だってそうです。
それはおそらく、表現者がその瞬間、瞬間に“本当に”没頭して集中し、
また相手、他者に対して働きかけようとしているからだと思います。
自分を投げ出して集中している時、また他者に何かを伝えようとする時、
全ての嘘は浄化されるのだと思います。
よく言う“リアル”や“あの演技にはリアリティー”があるとは
そういう状態を言うのではないでしょうか。
人が他者とのコミュニケーションを通してしか生きていけないという事実がある以上、
全ては表現、演技なのかも知れません。
要はその事に自覚的な人と、無自覚な人がいるだけだと思います。
どちらが良い悪いという問題でもありません。
さて、冒頭の問いですが、“自分に正直に生きる”そういうのを善とする風潮が
広まっていて、マスメディアでも毎日のように流していますが、
果たしてそれは本当に良い事なんでしょうか??僕はそうは思いません。
“自分に正直な”人ばかりになると世の中はもの凄く生きずらくなると思います。
僕は10代の頃から、そういう事に疑問を持つ方でしたし、
40,50代になっても疑問を持つ姿勢はキープし続けたいと思っています。
そういう姿勢を失うと、何かが終わってしまう気がするのです。
皆さんはどうお考えですか??では仕事に行ってきます!!
今夜も恵比寿vinsantoでお待ちしております♪♪嘘をつくなら本気で、、みたいな(笑)。