独立開業支援について(4)

2017/12/10

in: Recruit

 

少し間があきましたが再開します。

前回は、独立開業支援をするにあたって、
その方法論は多様であり、システム偏重をせず
私自身が制度のハブになることで柔軟対応を可能とする。

結果、数が積み上がっていくというところ迄でした。

今回は、その方針の下で、提案しているプラン実例のひとつについてです。

 

私たちが、支援策の中で最も注力しているのは
「会社設立先行の店舗委託型」です。

設備投資のかかる店舗開業を先送りし、
法人設立による起業をすることで、スタートアップ時の負荷を軽減、
運営のタイムラインで発生する諸々について、
タイミングの適正化を図ることを目的にしています。

この「タイミングの適正化」が、大事なキーワードです。

ちなみに、これは元々、所属バーテンダーを対象として
構築した支援策でしたが、特に制限を設けているわけではなく、
社外のバーテンダーの開業支援にも
適用できることが過去実績から証明できています。

 

所属バーテンダーへの適用条件はシンプルです。

管理職として担当する店舗で一定業績を二期連続で確保する。

これが達成できれば、機を見て、
その店舗運営を委託する前提で起業を促します。

運営委託ですから、店舗開業の資金形成をするための
「時間」は省略、最短で前に進めます。

経済的負担が会社設立費用のみなので、
金融機関等からの借入も発生しません。

 

昨日まで自ら勤務し、業績を確保していた店舗で
継続して仕事をすることは、どこまでいっても
「やってみなければわからない」新規出店と比べて、
利益確保の安定性は格段に上がり、
起業後は、次のステップに至るまで無借金経営です。

在職時と同レベルの運営ができていれば報酬は倍増、
2~3年継続することで、一般的な新規出店費用の大部分を
自己資金で用意ができる上に、二期以上黒字経営をしている法人として、
金融機関と融資交渉も行えます。

 

私たちの業界では、独立起業と店舗開業を
一緒くたに考えるケースがほとんどです。

繰り返しになりますが、このタイミングをずらすことで
得られるメリットが大きい。

ちょっと例えが完全ではないけれど、異業種において、
それまでの仕事と同業種で起業される方を見ていると、
確実にリターンを見込める「仕事」を持っていく形で、
且つ、イニシャルコストをかけずローリスクで
独立する方がたくさんいるじゃないですか。

やる気と度胸で勝負みたいなのじゃないやつ。

当たり前の話なんだけど、その当たり前の考え方を
バーテンダーに適用したいというのが、このプランの起点でした。

ただ、それを実施するには、やっぱり、いつくかハードルはある。

だから、私たちがパートナーになる。

長期にわたってBAR経営に携わり、一定規模を保有している
私たちがパートナーになることで、課題をクリアする。

そして、「自分の店を持つことが目標」ではない、
その少し先を見据えた起業を実現してもらう。

そんな仕組を提案、拡充し続けています。

 

まだ続きます。たぶん。

 

Nobuhide Kobayashi

 

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