にんげんごみばこ/八嶋

2008/04/19

in: Vision
「いらない人はいないかい。嫌いな人はいないかい。
そんな人はどんどん捨てちゃおう。にんげんごみばこに捨てちゃおう。」

そんな件りではじまる絵本が我が家にあります。どうやら貰ったもののようです。
まだ、この4月に新刊ででたばかりの絵本です。かなりシュールなのです。
というか重くて、深いのです。子供の絵本ぽくないのです。
「おかあさんといっしょ」という番組で「冷蔵庫くん」というキャラクターを
描いていた、のぶみさんという方が描いた絵本です。けっこう有名な方みたいです。
えほんの杜というところから出版されています。

女の子は、いつもうるさく言うママを。
男の子は、日曜日も仕事で遊んでくれないパパを。
保育園児たちは、誰かをひいきする先生をにんげんごみばこに捨てようとします。

けれど、にんげんごみばこの前には「でも本当に捨ててもいいの?」と
最後にそう聞く人がいるのです。「もう一生会えないよ?」と聞くのです。

そして皆だまって、色々想像するんです。思い返すんです。考えるんです。
「世界で一番大好きと言ってくれたこと、泣き止むまで一緒にいてくれたこと」を。
「パパがいなくなったら、どうなるんだろう?
本当は、ずっと一緒に遊びたいんだって思っていることも知らないままかな」と。

もうこの時点であたくし、悲しくて、切なくて。涙が出そうでした。
というのも、うちのちびすけが同じことを想っていたことを奥さんから聞いていました。
「ちちは、遊んでくれないから嫌い」と。そして奥さんは、この絵本を読みながら
「ちちもそう思っているんだよ。もっと遊びたいと想っているんだよ」と伝えたそうです。
すると「ちちも!?うん、じゃあ好き」「もっと遊んでっていうよ」と答えたそうです。

こんな、ちびっこいクセして、いろいろ考えているんです。わかっているんです。
そして理解しているんです。周りをみてるんです。気も使ってるんです。
嫌いといわれたことよりも「遊んでっ!」の一言がいえなかった、というか
言っちゃいけないと感じさせてしまったことに悲しくなり切なくなりました。
もっと無邪気でいいのに。子供らしくしていいのにと。。
毎日いる母親と、週に1,2度くらいしか会わない父親との差を悔しく思いました。
自分が子供の頃を思い返してもみました。どうだったかな!?思い出せないけど。

そんなことを色々気づかせてくれる絵本でした。
いろんなことをどんなに消したいと思っても、嫌いなだけじゃ消えません。
というか嫌いなままじゃ消えないんですよね、きっと。。
大切なのは許すことなんでしょうね。相手のことも、自分のことも。

そんなことを教わりました。2歳児のちびすけに。どうもありがとう。
また一つ父親として成長できた気がします。捨てられないようにがんばるよ。
もっといっぱい遊んであげるからね。。明日の休みはどこ行こっか!?

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