2017/10/26
前2回、早期独立開業の推奨について書いてみました。
今回はその続きから、私たちのプラットフォームにある
支援制度の基本姿勢についてです。
私が制度提供する側の代表として、
先の開業を目指す所属バーテンダー達に、
入社時からコミットしているスタンスが2つあります。
ひとつは「独立開業は、いつでも賛成で積極支援する」ということ。
それは繰り返し述べている早期独立開業の推進であり、
「まだ早い」ではなく「どうすれば今できるのか」という原則の堅持。
会社貢献から出る論功行賞のような独立支援では、
必要以上の時間がかかるばかり。独立の先までを
ひとつのオペレーションとして、中期的な利益共有を目指したり、
長期在籍よりも広義の補完関係に早く移行することで
総合的なベネフィットを相互が得る。
そういった考え方を採用しています。
実際にも、入社から僅か数か月で独立したバーテンダーは複数、
そもそも支援を受けることを目的に入社した人もいました。
そんなの大歓迎。
さらには、入社せずに直接、開業の支援をするケースだって実現済み。
早く成り立つことこそが、イコールでチームへの貢献にもなっていく、
そんな仕組み創りを進めています。
もうひとつは「独立開業の方法は、前例と仕組みに捉われない」こと。
実際に使えるプランの明示やロールモデルの存在は、
イメージやスケジュールを明確にするためにも必要。
私たちがパートナー制度と呼ぶ、
法人起業&店舗委託型の支援制度から、
個人開業に適するコンサルティングサポートまで、
プランは多様に揃えています。
けれど、その仕組みだけの押しつけになったら本末転倒。
機会が減ってしまう。
私たちが目指すのは、FCシステムや暖簾分け制度ではないから、
プロセスはいくつあってもいい、
時折やってくる偶然のようなチャンスにだって柔軟対応。
シンプルにもしないし、効率化もしません。
課題は、一律のシステム運用と異なり、
ケースバイケースの対応や適正化をする位置に、
知見や人脈、熱意を持った人材が不可欠ということだけ。
そこがあまりに重要だから、最も確実で簡単な解決方法を採っています。
全部自分が担当する。
それができる自分がいることが、ウチの優位性。
バーテンダーのキャリアデザインから独立開業サポートまで統括、
責任者たることが、自身のライフワークであると確信しています。
私たちの【100人のBARオーナー輩出】というミッションは、
掲げただけの目的ではなく、既に達成を視野に入れた
目標になっているから、2つのスタンスは必然。
そしてこのプラットフォームに仲間を集め、
多くのバーテンダーと語り合うこと=「母数の拡大」という
要素を加えた3つの掛け算でゴールに迫ります。
まだ続きます。
Nobuhide Kobayashi