「日本で一番バーテンダーが働きたい会社を創る」プロジェクトについて

2018/02/16

in: Recruit

 

前々回に経営理念と運営方針、前回はミッションについて書いた
流れを受けて、今回は、私たちが取り組んでいる
プロジェクトの骨子にあたる話です。

 

私たちの会社は1995年創業、2001年設立。

そして2014年、第二創業の位置付けとして
「日本で一番バーテンダーが働きたい会社を創る」
という象徴的プロジェクトを始動させました。

先を目指すバーテンダーが集まるプラットフォームとなるために
「労務環境」「育成制度」「起業支援」の3柱を中心に
100の施策を用いて、継続的な取組を続けています。

まずは、日々の中に Bartenderとして
有用な経験を積める環境があること。

そして何より重要視しているのが、自己のマネジメントが
充分にできるだけの自身の時間が持てること、です。

私は、BARに限らず、外食業にある長時間労働に懐疑的です。

一律に否定するわけではないけれど、
もし「BARオーナー」への道を進むのであれば、
自宅と店の往復になるようなライフスタイルは推奨しません。

その理由のひとつには「経営者としての資質を
自ら量ることができなくなる」という点があります。

プロジェクトが発足して4年。

労務環境のベースについては、1日6.5時間勤務&週休2日という
当初目標を、ほぼ達成することができました。

これは旧態然とした労務環境組織と比べれば、
実働時間が50~60%程度であり「楽な環境」にも
見えるかもしれませんが、私はそう考えていません。

別の観点から、むしろ厳しい環境であると捉えています。

それは「仕事が忙しくて、先に進むための自身への投資ができない」
という言い訳のできない環境のことです。

既出の時短に加えて、休日申請の容易化や副業の自由化等の施策を
組み合わせていくことで、直接的な仕事の場から離れたところにおける
セルフマネジメントの範疇を広げています。

そのアドバンスによって「人と差がつく」という図式は、
全ての経営者が置かれている状況に近い。

故に、この時間を自らがどう使っているのか、
使ってきたのかを直視すれば、先への適性は、
容易に自ずと判断できてしまいます。

それは、曖昧な展望や想い、愚直な努力を凌駕するほどにリアル。

突きつけられているものを理解すれば単純に
「楽な環境」ではないことがわかります。

 

同時に掲げている「育成制度」や「起業支援」は、
先に進むための速度をあげるツールですが、労務環境の整備は、
単純な働きやすさを求めているでけではなく、
全てのベースであると同時に、経営者としての資質を判断するための
継続場的機会になっているということです。

それは、私たちの掲げる「100人のBARオーナーを輩出する」
というミッションに密接に関わっています。

じゃあ、時間をどこに費やすのが有益かと言えば、
そんな固いものでも難しいものでもないんですけどね。

自ら選んだバーテンダーという職の知識技術を積み上げるだけでなく、
感性を磨くための機会経験の数を増やし、
多くの人と出会い共感を重ねて人脈を形成する。

面白いと思うことにいつも積極的で、
佳酒を酌み交わそうというくらいの話です。

 

私たちのプラットフォームは、これ以降
「時短化」から「多様化」のフェーズに入ります。

これまでやってきたことは、まだ整備の範疇であり道半ば。

この先、それぞれのバーテンダーに最適化させていくことができて
初めて「日本で一番バーテンダーが働きたい会社を創る」プロジェクトを
完遂することができると考えています。

 

次回以降は、各種環境施策に加えて、Bartenderがつくった
BARの会社だからこそできる育成制度や起業支援について、
ひとつずつ取り上げいきます。

 

Nobuhide Kobayashi

 

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