2011/02/13
今読んでいる本、
「シングルモルトのある風景・・・アイラ、それはウィスキーの島」著:山岡秀雄
ウィスキーを呑む上で必ずといってもよいほど耳にする「アイラ」という言葉。
実際は有名ウィスキー蒸留所が多数建立している島の名前なのですが、
どんな島なんじゃい、そう思いまして、
この本を買ってしまいました。
同梱のアイラ島の風景が収録されたDVDが魅力だったのです。
その著書の冒頭に某蒸留所の所長さんの言葉があります。
「ここは素晴らしい、なぜなら何もないからだ!」
DVDを見てみると、
うむ、何もない。
ファミマも自販機も信号も、自分が日頃目にするものは、何一つない。
表現によっては「荒涼とした大地」という言葉が当てはまる風景。
吹きすさぶ風の中、川岸に、ぽつんと建つ蒸留所の背景は地平線。
しかし、その景色の中にアイラで作られるウィスキーのすべてが凝縮されているのです。
ピートと呼ばれる香りをつける大地に堆積した泥炭、
仕込み水に使われる川、
そして、それらが大麦と出会う蒸留所。
そこで十年以上の長い年月を経て、
日本に、東京に、三鷹に、晩餐バールの棚に並んでいるのです。
あの琥珀色にはいい知れぬ距離と時間と想いが詰まってるんですね。
お酒、深し!
レッツゲットNOWロマンティック。