さむがりやのサンタクロース/藤田

2008/09/25

何気なくテレビをつけてたらいつの間にか見入ってしまってる、という事がよくあります。
とある番組で1万部の本を出版するという企画をやってました。
12~13社くらいの出版社の編集者が審査員として招かれ、
芸能人が書きたい本をプレゼンするというものです。

そこに芋洗坂係長というお笑い芸人が出てました。芋洗坂係長が出したいのは
離婚して離ればなれになってしまった息子に贈る絵本だそうです。
その時点で編集者の方たちは渋い顔。絵本で1万部は相当キツイのだとか。

絵本の大まかなストーリーは…

とあるクリスマスイブの事。
さむがりやのサンタクロースは、うっかりプレゼントの入った大切な袋を
無くしてしまいました。
手元に残ったプレゼントは「何でも願いがかなう箱」が一つだけ。
途方に暮れつつも公園でサッカーをしていた少年にプレゼントをあげる事にしました。
その夜、少年の部屋に行き、プレゼントを渡そうとすると少年はこう言います。
「プレゼントはいらないよ。一つしかないんでしょ?
公園でサッカーをしてる時にいつも見に来てる車椅子の子にあげてよ」
と言うではありませんか。
サンタクロースはその車椅子の少年に会いに行きました。
そうしたらその少年もこう言います。
「プレゼントはいらないよ。いつもお金をくれるお兄さんにあげて」
少年は交通事故に会い、足が不自由になってしまいました。
事故を起こしてしまったお兄さんは一生懸命働き、少年にお金を送り、
償おうとしているのだそうです。
プレゼントを渡してもう大丈夫だよって伝えて、とその少年は言います。
今度はサンタクロースはそのお兄さんのところに行きました。
そうしたらお兄さんもプレゼントはいらないと言います。
「この町の人たちは変だな。何でも願いがかなうのに…」
そう思いながら次の人のところへ向かうサンタクロース。
そんな調子で町中をたらい回しにされてしまいます。

そして最後にたどり着いたのが町一番の偏屈で頑固なおじいさんのところでした。
おじいさんはこう言います。
「じゃあその箱で金を出してくれ。ありったけの金だ」
サンタクロースはちょっぴりがっかりしました。
「やっぱりお金か…」
ところがおじいさんは
「そのお金で町中の子供たちにプレゼントを買ってやってくれ」
と言うではありませんか。
おじいさんには子供がいません。子供が小さい時に亡くなったのです。
それからおじいさんは心を閉ざして生きてきました。
それでも町中の子供たちの笑顔を見るのが唯一の楽しみだったのです。
次の日、願いがかなう箱でお金を出したサンタクロースは
町中の子供たちにプレゼントを届けました。

「なんだかあったかいや」寒さに震えながらも、
さむがりやのサンタクロースの心はほわっとしています。
この日一番のプレゼントをもらったのはこのサンタクロースかもしれませんね。

というお話です。
「最近はニュースをみてても目を覆いたくなるような事件ばかりでございます。
少しでも優しい心を持った子供が育つ手助けになるよう
この絵本を出版したいと思っております。」というプレゼンでした。
出版不況と言われる最近で、絵本1万部というのはかなりの賭だそうです。
それでも2社から申し出がありました。
出版はちょっと先になりそうですが、出たら買ってみようかなと思いました。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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