情熱のピアニズム。 / 赤坂見附 Algernon Syn.

2013/10/04

以前もブログでご紹介した、ミシェル・ペトルチアーニ。

現在当店、アルジャーノンシノニムでは、
ミシェル・ペトルチアーニに特化してCDを集め、BGMを流しております。

BARというひとつのシーンにこれでもかと言うほどにマッチした彼のピアニズム。
ジャズに疎い私ですが、とっても魅力的に感じております(^^)

そんな彼の人生が、去年8月、映画化されましたね。

タイトルは、『情熱のピアニズム』

映画の内容と共に、改めてミシェル・ペトルチアーニについてご紹介します。

ミシェル・ペトルチアーニの数奇な人生は、全身の骨が折れた状態で生まれた時から始まりました。

ガラスのような骨を持つ病気のため、幼少時は歩くことも出来ず、
身長は成人してからも1メートルしかなかったミシェル・ペトルチアーニ。

代わりに彼に与えられた2つの素晴らしい贈り物…
桁外れの音楽的才能と、誰にでも愛されるカリスマ的人格。

1962年、フランスの音楽一家に生まれたミシェル・ペトルチアーニは、
1日中レコードを貪り聴いて育ち、4歳の時TVで観たデューク・エリントンに憧れ
ピアニストになることを決意します。

その後、即興演奏の技を身に付け、8歳で初舞台、13歳でプロデビューを飾りました。

更に18歳でJAZZの本場アメリカに渡り、そこで多くの
伝説的ミュージシャンらとセッションを重ね…

そしてついに名門ブルーノート・レコードと、ヨーロッパ出身としては
初めての契約を交わし、ミシェルの才能は世界中に知れ渡ることとなったのでした。

世界的名声を得た天才の素顔は、豪快で自信に溢れ、
享楽的でユーモアを解する愛すべき人物でした。

しかし、その魅力的な人格故に、常に女性問題を抱えていました。

孤独ではいられない上に、変化を求めることが止められず裏切り行為を繰り返しましたが、
女たちが周囲からいなくなることはなく、何度も結婚と離婚を重ねたといいます。

しかし、授かった子供にも、自身同様の障害が発覚し…自らの定に悩み苦しんだそうです。

公演が年間200本を超すようになった1998年の暮れ、生命の炎を極限まで燃え立たせた
『ピアノの化身』は ツアー先で肺炎にかかり、急逝します。

36歳の誕生日を迎えた直後でした。

生まれてすぐに、人生が短距離走であることを宣告され、
間違いなく全力で走り切った、ミシェル・ペトルチアーニ。

幼少のころから亡くなる直前までの、ミシェル・ペトルチアーニの演奏風景や
日常を撮り溜めた貴重な映像が初披露となる『情熱のピアニズム』は、
彼を良く知る錚々たるミュージシャンやレーベルプロデューサーらが多数登場、
驚きのエピソードを語ってくれているそうです。

そして何といっても、彼の前向きで貪欲な人生感が如実に表れた、
情熱ほとばしる演奏シーン。これこそ1番の見所です。

まだDVD化されていないようですが、今の私の、どうしても見たい1本。
このブログを読んで気になった方。是非、ご覧になってみてください(^^)

そしてその後は、ミシェル・ペトルチアーニの情熱的な演奏に酔いしれながら、
グラスを傾けるのはいかがでしょう?

$bar Algernon Synonym 赤坂見附

ポールジロー。

フランス、コニャックのグランシャンパーニュに畑をもつ、プロプリエテール。
素晴らしい作り手の手がけたオードヴィー。

Takayo Mano

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