2009/08/09
はじめに
「本を書きたい人」は世の中にたくさんいると思います。
でもその中で、本当に本が書けて、本で成功できる人は、何人いるでしょうか?
今日は、その入口を少しでも知るために、
「カネなし、コネなし、実績なし」から、2年で7冊の出版に至ったビジネス書籍作家の、
本を書くことへの想いを綴る、ちょっと温かいお話。
ゲスト:新田龍
(olim メインオーナー)
ライター:4630
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『出版物は、誰のものだと思いますか?』
この問いに即座に答えられる人は、モノづくりの感覚があるのかもしれない。
「権利」の帰属は、権利ビジネスにおいて最も重要な観点の1つである。
この方の名は「新田龍」。
guild bar olim の名づけ親であり、発起人。
更にはキャリア教育に関するプロフェッショナルであり、写真家であり、大学講師であり、
「職業は何ですか?」という質問に対して、『主夫です』と答えてしまう、懐の深い方なのである。
『出版物は、誰のものだと思いますか?』
答えは、「出版社の物」が正解。
作家の書きたい内容は、あくまで作家のエゴであり、
出版物は出版社に帰属する“商品”であることを、忘れてはならないと、新田さんは言う。
本を書くにあたって、どんなジャンルを書くか。
作家にとって、ここがもしかしたら一番の大きなテーマ。
更に言えば、出版社に売り込むには、どんなジャンルが良いのか。
現代社会において、たとえば「美容」「健康」「恋愛」などのテーマは、読者層も多く、ジャンルとしては分かりやすい。
が、ゲストサポーターの編集者、中村さんは、
「正直、今は売れるジャンルは分からない。分からないからこそ、そこに面白さがある。」と言う。
本でも、CDでも、メガネ
でも何でも、「モノ」に関しては、趣味嗜好が顕著に関わるがゆえに、
売れる売れないの判断は、非常に難しい。
ただその中で言えることは、
ものづくりのテーマがとにかく“ポジティブ”である方が良いし、分かりやすい方が良いし、
モノを創る人間の、その人にしか出来ないことが詰まっている方が、消費者により伝わる、ということ。
コンセプトを明確にし、『伝えたいこと』をはっきりさせた方が、作り手にも、売り手にも、買い手にも、よく分かるのだ。
出版物を作成する際、「出版企画書」を作成することになる。
その中に、タイトル/著者名/内容/ターゲット/他の本との違い/著者実績等を織り込む。
タイトルに関しては、短い方がインパクトがあるという。8文字程度で収まるものが良いとされている世界。
ターゲットは明確に。実績は、誇張するくらいがちょうど良い。が、嘘は良くない。とのこと。
自分の肩書きも、上手く周りに伝わる言葉を使うと、よりベター。が、嘘は良くない。とのこと。
出版は、作った後に、「売る」という流れになる。
出してからが、また重要。出してから広めるために、事前告知が相当重要になる。
新田さんは、ある日6万円出して出版セミナーに参加した。
数時間のセミナー。様々なことを聞いたが、結局のところ、
「アマゾンキャンペーンをやりなさい」
という内容だった。
9月11日発売。
9月17日に書店リリースされる、ブラック企業に関するビジネス本最新作
「報われる企業に入りなさい(仮称)」に関しても、9月20日前後にアマゾンキャンペーンを打つ。
更にはすでに、アマゾン1位記念パーティーも10月10日に予定しているそうなので、
皆さん是非キャンペーンにご参加いただきたいと思う。
※ちょっと気が早いのはご愛敬。
実際のところ、本を1冊出すだけでは儲からないらしい。
定価×10%が印税率の定番として、通常5000~6000部初版で発行し、販売価格¥1500とすると、、、
この1冊が売れても、本だけで生活できるまでには至らない。
なお且つもしこの1冊が売れなければ、次の話が来ることは期待できない。
どんな世界も、一筋縄ではいかないものである。
『それでも私は本を書きたい!』
のであれば、とにかく周りにその想いを伝えることが大事だと新田さんは強く語る。
メルマガやブログ。自分を主張できるところでとにかく言いふらす。
ネタを常に書きためておいて、いつどんな話が来ても良い準備をしておく。
出版社のパーティーに参加し、人と繋がることを大切にする。
「出版記念パーティーってどうすれば参加できるの?」
『出版物を見ると、セミナーなどの情報が載っている。そこから足を運んでみる。』
細い糸を紡ぎ合わせるように、夢への道を自分の手で、足で、繋いでいく行動力。
逆に言えば、やりたいことのために、そこまで出来る人たちが、今“モノ”を作っているのかもしれない。
新田さんは、本を書く理由として、『使命感』を1つに挙げた。
就職や転職。
人生で起きる大きな岐路や転機に、失敗して欲しくないというアツイ想い。
そして、出版物を出させてくれた出版社のために“売り切る”というビジネス的観点での強い想い。
その上手く重なったバランスが、ビジネス書作家になれた大きな要因なのだろう。
作家としてデビューすることで、インターネット検索数も劇的に向上する。
本を出す前に、「新田龍」で検索した場合、グーグルヒット数800件だったのが、
1冊出すごとに、5000→8000→12000とウナギ登りに上昇し、次回でおそらく3万件近くにはなりそうだ。
本を出すことに損はなく、他の著者の方々とも知り合えることで、さらに自分の可能性が広がる。
新田先生は、温かな笑顔でそう語った。
最後に二人はこう話した。
『出版社・編集者は、著者を選びます。でも、著者も出版社・編集者を選んでください。お互いに納得することで、良い商品・良い作品を創るために。。。』
本を出したい。
貴方のその強い想いが、きっと誰かの胸に届いて、
その先にある多くの読者たちの心に、驚きと感動を与える。
そんな作家が、ここ宇田川olimから生まれていくことが、今から楽しみである。
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おわりに
作家風に書いてみましたが、いやはや難しい。。。
モノ書きの皆様を本当に尊敬します。
最後になりましたが、ミーティング中と、交流会の写真も載せておきますので、お楽しみください!!
新田オーナー、編集者の中村さん、お疲れ様でした!ありがとうございました!!
そして、ご来店いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
さぁて。次回のProfessional Meetingは??
小室哲哉と森進一から学ぶ!ビジネスにおける著作権リスクヘッジミーティング
● 8/22土 19:00~ ゲスト:小川昌宏 小川昌宏法律事務所 弁護士
参加申込フォーマット請求及びお問い合わせは info@atcf.jp
からどうぞ。
※すでに半数以上のご予約が埋まっております。お早めに。。。
<写真一覧>
次は交流会!
おしまい。