東ハイランド最古の蒸留所より/小川

2008/08/15

in: Vision
アバディーンとバンフを結ぶA947号線沿いの、
オールドメルドラム村の近くにグレンギリー蒸留所はあります。

古くから大麦などの一大生産地として知られた場所で、一帯はかつて
「アバディーン州の穀物庫」といわれたほど。
豊富な大麦を原料に、古くからウイスキーづくりが行われ、
このグレンギリーも創業は1785年と、ハイランドでは最古の蒸留所のひとつです。
操業は、決して順調だったとは言い難く、200年の間に何度もオーナーが代わりました。
原因のひとつは有力な水源が近くになく、仕込みみずの確保がままならなかったこと。
1970年にスタンリー・P・モリソンが長い閉鎖期間を経ていた所を買収。
この時に近くの野原に深い井戸を掘り、長年の課題だった水源の確保に成功しました。
その後、日本のサントリーに買収され、1995年に再び閉鎖。
一時は売却説も流れましたが、97年秋から操業が再開。
古典的なハイランドモルトとして評価の高いモルトです。
蒸留所名の「GLEN GARIOCH」はゲール語で“谷間の荒れた土地”を意味します。
最初から正しく発音するのは難しいですね。ギリーとは読めないですもの。

そんな蒸留所の新リリースです。

ogawa080815

グレンギリー ディスティラリーズコレクション 1990 17年

「決して裏切らない、決して飽きさせない」が信条の
ディスティラリーズコレクションからのグレンギリーです。
蒸留は、サントリーに買収される前の1990年の希少な逸品です。
柔らかいハニートーストの香りにシナモンキャンディー。
飲み口は蜂蜜の甘さとスパイスを感じさせます。
アフターには、かすかにスモーキーさも感じられしっかりとした仕上がりです。
アルコール度数55.1%のカスクタイプ。

根強い人気のハイランドモルト、じっくり味わってください。

今晩も吉祥寺visionにて、お待ちしております。。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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