虹のビールと農家のカルバドス

2007/06/05

in: Vision
visionの八嶋です。今夜はカルヴァドスの樽で熟成したビールと
リンゴと洋梨の比率から造り手までも表記され、無添加、無着色でつくられている
アンジュジアール社の“セパージュ カルバドス”のご紹介です。

ト スミシュ カルバ リゼルバ
ベルギーで“虹”を意味するレーゲンホーフ醸造所で作られている、このビール。
カルバドスの樽で11ヶ月、その前後6週間づつ、常温熟成させた、このビール。
アルコールが12%と高めですが、それを感じさせないフルーティな甘さと
しっかりした味わいが特徴です。とある酒販店のビール担当が個人的に輸入している
チョッと貴重なベルギービールです。これが今月のマンスリービールですよ。お早めに。

さて、カルバドスといえばリンゴと洋梨からつくられるブランデーですが、
その割合については表記されていないのが普通です。ところが・・・
今回ご紹介する3種は、リンゴと洋梨の比率から造り手までも表記され、
無添加、無着色でつくられています。アンジュ ジアール社の“セパージュカルバドス”

ts070605

これまでほとんどカルバドスを飲んだことのない方にこそ強くおすすめしたい、
そんなコンセプトで作られた全く新しいスタイルのカルバドスなのです。
そのままストレートでも楽しめますが、ソーダやトニックで割って
もう少し気軽に楽しんで頂きたい。。そんなカルバドスでもあります。

アンジュ ジアール アップル50%洋梨50%
生産者:ユベール・ゲノン氏、蒸留者:ヴァデーヌ氏
2002年7月31日蒸留・オーク樽で約4年熟成
1982年に創業した比較的新しい造り手で、蒸留には30年の経験を誇る
ヴァデーヌ氏が協力しています。使用されている蒸留器も、
有名なガザーニュ社で使われていたという本格的なもの。
フルーティーな味わいから徐々に洋梨の香りが際立っていき、
フレッシュな味わいが口いっぱいに広がります。

アンジュ ジアール アップル65%洋梨35%
生産者:フランシス・シュバリエ氏、蒸留者:ゲドン氏
2003年6月2日蒸留・オーク樽で3年半熟成
ラ・メゾン・ヌーヴの歴史は100年以上も遡ることができます。
現当主のフランシス・シュバリエ氏は3代目で、多くのカルバドス地方の農家と
同じように、酪農や畜産を営みながらカルバドスの生産も続けています。
農地51haの内、カルバドス用の果樹園は8haほど。1999年のハリケーンで
致命的なダメージを受けたにも関わらず、ゲドン氏と共に作り上げられた
このカルバドスは非常にフレッシュながらも長い余韻が楽しめます。

アンジュ ジアール アップル100%
生産者:ローラン・シャル氏、蒸留者:グヤール氏
2002年8月16日に蒸留・オーク樽で3年半熟成
フランス・ノルマンディー地方の中心地にあるシャル家の畑は、わずか6ha。
その小さな畑の一角に、90本の林檎の木が植えられています。同家の本業は
酪農ですが、毎年8月に蒸留業者のグヤール氏を呼んでカルバドスを作ります。
薪を使った直火焚きの蒸留など、昔からの製法を頑なに守り続ける2代目の
ローラン・シャル氏。まろやかな味わいと柔らかな樽の香りが楽しめます。

さぁ、今夜はカルバドスの熟成樽で寝かせたビールと中身の見えるカルバドス、
洋なしやリンゴの比率の違いによる、味の違いの飲み比べで乾杯ですね。。
今夜もvisionにて、お待ちしております。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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