2013/09/17
最近、物事の誕生秘話について調べるのにはまっています。今日も調べました。
みんなのヒーロー、アンパンマンについて( ̄▽ ̄)
弊社社員兼、一児の父であるあるスタッフが、
『アンパンマンミュージアム行ってきたよ~』と言ったのがきっかけですが。笑
調べると…さすがヒーロー。沢山の事情を抱えておりました。
ヒーローとしてのアンパンマンが誕生した背景には、
作者、やなせたかしさんの従軍経験があるそうです。
戦中はプロパガンダ(特定の思想、意思、行動に導くもの)製作に関わっていたこともあり、
特に戦いのなかで「正義」というものが、いかに信用しがたいものかを痛感したといいます。
しかし…これまでのヒーローは「正義」こそ口にするが
飢えや空腹に苦しむ人間へ手をさしのべることはしませんでした。
戦中、戦後の深刻な食糧事情もあり、当時から
「人生で一番つらいことは食べられないこと」という考えをもっていたやなせさん。
50代で「アンパンマン」が大ヒットする以前のやなせさんは売れない作家であり、
空腹を抱えながら「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」と思っていたといいます。
こういった事情が「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」という着想につながったのだそう。
アンパンマンと「正義」というテーマについて、やなせさんは端的に
「『正義の味方』だったら、まず、食べさせること。飢えを助けること。
究極の正義とはひもじいものに食べ物を与えることである」と述べています。
さらに主人公をあんパンにした理由を「外の皮はパン=西洋、内側はあんこ=純日本。
見た目は西洋でも心は日本人である。」と解説しています。
かつて、たびたび起こった「顔を食べさせることは残酷だ」という批判にも、
「あんパンだから大丈夫です」と冗談めかして反論していました。
まあ、たしかにアンパンなのでしょうが…笑
空腹の者に顔の一部を与えることで悪者と戦う力が落ちると分かっていても、
目の前の人を見捨てることはしない。
かつそれでありながら、たとえどんな敵が相手でも戦いも放棄しない。
これらの点について「ほんとうの正義というものは、決して格好の良いものではないし、
そしてそのためにかならず自分も深く傷つくもの。そしてアンパンマンは
食べられることはあっても、食べることはない。それは単純に
(カレーパンマンやしょくぱんまんとは異なり)アンパンマンが食事をする場面が
一度も描かれないことにも現れているんです。お気づきでしたか?
「飲食」が大きなテーマとなった世界で、本来の「食べる」と「食べられる」の
食物連鎖的な循環を裁ち切り、自らを食事としてのみ差し出す自己犠牲こそが
アンパンマンのヒーロー性を支えているのです!
深い!アンパンマン深いです。・゜・(ノД`)・゜・。
正義、とは何なのかを問う小説や映画は何度か目にしたことはありますが、
幼い時から目にしていたアンパンマン。それこそが無償の愛であり、正義なのです。
ちなみにアンパンマン、毎度バイキンマンと戦いますが、
バイキンマン自身を『悪いやつだ』と言ったことはありません。
『またイタズラしたなー!』と言ってこらしめるのです。
罪を憎んで人を憎まず。アンパンマンは本当に正義の味方ですね(^^)
さ、今日はアンパンにちなんであまーいお酒。
ビッラ・デル・ボルゴ ドゥケッサ
ホップは程々、バナナやパイナップルのようなトロピカルな甘さ。
女性にオススメのセゾンタイプのビール。
Takayo Mano
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