麦。 / 赤坂見附 Algernon Syn.

2013/11/22

現在、当店アルジャーノンシノニムは通常一人での営業なので、
他のスタッフと営業後に乾杯!とか夜食食べに行こう!とか、ほとんどありません。
たまに、系列店のスタッフと飲みに出かけることはありますが、本当にまれです。

そんな私に先日、ありがたいご連絡!
近隣の、本当にお世話になっている店舗の店長さんから
「たこ焼きパーティやってるから、おいでよ」とのお誘い。

深夜にたこ焼き?とは思いながらも、ワクワクしながら向かうと、
生地を作る店長さんと、それを待つスタッフ1人。
パーティの雰囲気ゼロな空間が広がっていました。笑

しかし、同業他店の方とカウンターを挟まず
お話できる機会もあまり無いので、すごく嬉しかったです!

そこでやはり、最も熱くなる話題は、お仕事のお話。

自身のカクテルについてや、サービスについて・・・
そして「モルトの味わい」のお話になりました。

私がシングルモルトの勉強を始めたころ、
インターネットにも多数掲載されている「テイスティングノート」、
つまり「どんな香りや味がするのか」という、
コメントを見て味わいを勉強する、という時期がありました。

その中にはパイナップル、マンゴー、オレンジピール、紅茶、
バニラ、イチジク・・・などなど、様々な表現のものがあります。

全くの無知だった私は「へー、モルトって色々入っていて面白いなあ」
と、原材料にフルーツが入っているものと思っていたのです。笑

今考えたらおかしな話なのですが、当時は本気でした。笑

まだまだ勉強中ではありますが、当時に比べるとやはり知識も増えました。
今一番好きなお酒は?ときかれたら、恐らく「シングルモルト」と応えると思います。
感動するようなすばらしいモルトにも出会いました。

そんな今だからこそなお一層モルトって不思議なお酒だなあと感じるのです。

ご存知の通り、通常、シングルモルトは、麦と水を原料にしていますね。

同じ原料を使って、どうしてここまで違った味わいが生まれるのだろう?と皆さん思いませんか?

もちろん、蒸溜所によって製法も異なり、仕込みの水や使われる麦も異なるのですが、
その昔、ある蒸溜所の近くに、全く同じ蒸溜所を作り、全く同じ手順でモルトを蒸留したのに
全く異なった味わいのものが生まれた、というお話もあります。

マンゴーのような南国フルーツ系の香りや、バターやバニラ、
ココナッツのような味わいはどこから生まれるのか、不思議です。
でも本当に感じられるのです。すごいですよね。

たこ焼きを食べながらその話で盛り上がり、私の長年の悩みを打ち明けました。

「麦っぽい・・・って何なんだ?」

だって、モルトって麦が原料なんですもん。そりゃ麦っぽいですよ。
マンゴーやココナッツよりもよっぽど単純なはず。

私が麦っぽさを探し続けて、出会った「麦らしいモルトトップ3」くらいをお話すると、
「いや、それは麦っぽくない」との返答。
あれ?じゃあ麦っぽい味わいってなんだ?

これが麦っぽいよ、と飲ませていただいたものは、今まで感じた麦っぽさではなく、
しかし、麦といわれたら分かる。。のような、もやもやする感じです。

私の中の「麦の味とはなんぞや」がことごとく崩れていきました。

以前も同じ質問を上司にしてみたところ、「ビールを飲んだら分かるよ」と。
なるほど、ビールも麦だからな・・・と飲みますが分からず。

今回は「麦を食べたら分かるよ」とアドバイスを頂きました。
わたしと麦の戦いはまだまだ続きそうです・・・笑

どなたか、「The キングオブ 麦テイスト」なモルトを教えてください。笑( ;´Д`)

とんでもない未熟者ですが、今後もよろしくお願いします。。笑

そんなこんなで、今日は最近口開けしたモルトをご紹介。

$bar Algernon Synonym 赤坂見附

ブレイヴァル 1991 22y リキッドサン

どなたかモルトの話をしませんか?

※本日は金曜日ですので、2:00まで営業しております。

Takayo Mano

—–
bar Algernon Synonym / 赤坂見附

*17:00 – 0:00 (日祝定休), 17:00 – 2:00(金、祝前日)

*TEL 03-3586-0535

*港区赤坂3-10-6 雪華堂ビル 3F / Google map

銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 10番出口より徒歩2分
半蔵門線・有楽町線・南北線 永田町駅 10番出口より徒歩2分
千代田線 赤坂駅 1番出口より徒歩6分

*facebook

Related Posts