2008/01/16
この激しい盛衰の歴史をもつ街で、1828年レイド家によって創業。
1837年にはミッチェル家に買収された後、現在もミッチェル一族が経営を続けており、
スコットランドでは数少ない独立資本の蒸溜所の1つがスプリングバンク蒸留所です。
創業以来、一貫して100%自家製麦のフロアモルティングを行い、石炭での直焚きをして、
自社で最終工程までの全ての管理を蒸溜所内で行なっているのは、ここだけなのです。
そんなスプリングバンクのニューボトリングのご紹介です。
しかも「ザ・スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティ(SMWS)」からです。
スプリングバンク 1996 11年 SMWS
SMWSでは、蒸留所の名前の持つ先入観にとらわれることなく、
ウイスキーを味わって欲しいという事の現れと、蒸留所のブランドイメージを
傷つけたくないという姿勢から同一のラベルを使用し、蒸留所名を記載していません。
ラベルに記載されているのは、SMWSの大きなロゴマークと蒸留年月、瓶詰年月、熟成年、
アルコール度数、蒸留所コードと樽番号。そして、タイトルとコメントです。
今回は、こう表現されています・・・
「散歩の一杯」
蒸留所の場所は、多くの蒸留所が立ち並んでいた当時、「蒸留所の通り」と呼ばれていた。
11 年もので特徴は若いが、期待通りにキャンベルタウンの潮の香が豊富である。
リフィルホゴスヘッドで淡いイエローゴールドのドラム。 香は最初は甘くその後、
港の香、塩、塩水、炭の灰が感じられる。”ダーティー” ドラム。
加水しても香はそれほど変化しない。若干クリーミーになる程度。味はスモーキー、
塩気、若干ウッディー中程度の長さの灰皿のアフターテイスト。
このドラムはフラスコに入れて散歩のお供に。。ですって。
315本のみのボトリングで 58.0% のカスクストレングスです。
SMWS設立の趣旨は、世界で最も素晴らしいスピリッツであるウイスキーを愛し、
仲間同士で分かち合い、認識を深め、味わい、そして楽しむ事にあるのです。
おおいに楽しもうではありませんか!今夜もvisionにて、お待ちしております。