バスタブジンの由来 イギリスのクラフトジン / 中野 Navel

Ableforth’s Bathtub Gin
エイブルフォース バスタブジン

使用ボタニカルはジュニパーベリー、カルダモン、オレンジ、シナモンなどの比較的シンプルなものが使用されています。

バスタブジンの最大の特徴は少量生産であること。
一度に製造されるのが30本〜60本ぐらいまでという時期が長く、現在ではようやく一度に数百リットルも造る事が可能になりましたが、やはり需要に対しては生産量が少なく入手困難の状態が続いています。

コールドコンパウンドという技術を用いて作られますが、これは19世紀の密造時代に使われた技術が発祥。
ボタニカルを加えてから再蒸溜することなく、ボタニカルを浸漬させてつくるコンパウンドジンの一種です。
元々はこの作業に浴槽が使われたそうで、これが「バスタブ」という名の由来になったそうです。

コンパウンドジンの特徴はなんといっても蒸溜をしないことによる、ボタニカルのフレッシュなフレーバーと芳醇さがより強く出ること。
ソーダやジントニックはもちろん、マティーニやギムレット等の、ショートカクテルベースに使用しても骨格が崩れないパワフルな味わいが特徴です。

Yoh Aoki   青木陽

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