2016/02/12
先日の営業のこと。
お客様からのオーダーの中に、
『アメリカンビューティー』というカクテルがありました。
わたしは何食わぬ顔で作り始めたのですが、
いや、心臓がバックバク。笑
わたしにとって苦い思い出のあるカクテルなのです。
ブランデー、
ドライベルモット
クレーム・ド・ミント
オレンジジュース
グレナデン・シロップ
ポートワインで構成されたカクテル。
少し甘め、やさしいテイストが人気です。
甘すぎることがなく優しい風味のカクテルで、
比較的どんなシチュエーションにも良く合うのではないかと。
カクテルの名前になっているアメリカン・ビューティーは
アメリカのシンボルとされている
ワシントンDCのバラの名前から取られています。
こちらのカクテル、
ポートワイン以外の材料をシェイクし、グラスに注いだ後
ポートワインをそっと上からフロートするんです。
ポートワインは、甘くて糖度の高いポルトガルの酒精強化ワイン。
バーテンダー100人中、ひとりしか完璧には作れない、
と言われているカクテルでして…
ポートワイン、うまーくやさしーくやらなければ、
容赦なく沈んで混ざってしまうんですよね。
シェイクした材料もよく混ざり、よく冷えていなければなりません。
はい。わたし1周年イベントの際に、
同じオーダーを受けて失敗したことがあるんです。
だからこそ思い入れもあり、機会を見つけて練習していたのですが、
前触れなく訪れた練習の成果を発揮する場で、
太い足が子鹿のように震えました。笑
結果はなんとか成功。
以前は混ざってしまった材料も、しっかり2層で浮いているのを見て
初めて、目に見えた自分の変化を感じ、
嬉しくなるとともに、練習意欲がさらに沸きました。
日々積み重ねること、見えないが少しずつ、変化していること。
カクテルコンペティションや資格は、
分かりやすく目に見える結果として受け入れられますが、
『見えないが確実なステップアップ』は
どうしてもモチベーションが上がらず、見逃しがち。
なんとなく、自分の課題を再確認できる日となりました。
私事な内容となってしまいました。(^^;;
アメリカンビューティ
まだまだ未熟ではありますが、是非飲みに来てください!
Takayo Mano