カリラ蒸留所 12年 ブティックウイスキーカンパニー アイラ島にヴァイキングが攻め込む / 中野 Whisky Burgers

カリラブティックイスキー

1985年にロンドンで創業した「マスター・オブ・モルト(MoM)」は世界中のウイスキー愛好家から一目置かれるウイスキーショップ。
さまざまなウイスキーを販売するだけではなく、オリジナルのシングルカスクやブレンデッドなども販売しているそう。
なんと2015年のワールドウイスキーアワードでは3部門にて受賞している実力派。

このマスター・オブ・モルトが運営するボトラーズブランドが「That Boutique-y Whisky Company(ブティックウイスキーカンパニー)」。
「ブティッキー」とも呼ばれることも。
これまでに作り上げたウイスキーは600種類以上、これは期待も高まります。

さてこのブティッキー、ラベルに特徴があるんです。
それは、ボトリングされた蒸溜所の持つストーリーなどが表されていること。中にはジョークや皮肉が描かれているボトルもあるそうな。それぞれの意味を知っていくのもまた楽しさですね。

今回はそんなブティッキーからこちらのボトルをご紹介。

 

Caol Ila 12y That Boutique-y Whisky Company
カリラ 12年 ブティックウイスキーカンパニー

カリラ蒸溜所の12年熟成、ラム樽(バレル:180-200L)にてフィニッシュ。

気になるラベルには不敵な笑みを浮かべる怪しい男。これはおそらくヴァイキング。
実はアイラ島、このヴァイキングと切っても切れない歴史があるんです。
その昔、8世紀頃のこと。アイラ島に攻め込んで来たのがヴァイキング。
ここから地元のケルト民族との戦いと和解の繰り返しが13世紀まで続いていたそう。
こんなストーリーがラベルに込められたこちらの1本、どのような味わいに仕上がっているのか。

香りは爽やかでほのかに甘い。甘さはホットチョコミルク、感じるピートは摘みたての草を焦がしたような。
口に含むと滑らかでオイリー。
ホワイトペッパー、ローリエ、本格抹茶のような苦味。後味にはミネラル感が長く漂います。

悪者のようにも聞こえるヴァイキングですが、皆んなが皆んなそう言うわけではなかったようです。
貿易をしたり、季節に合わせて農業をしたり。
アイラ島に攻め込んで来た彼らがどのようなヴァイキングだったかは分かりませんが、この歴史があったからこそ今ウイスキーがこんなにも楽しめるようになっている。
それは間違いないですよね。

不敵な笑みの彼に乾杯しつつ、ぜひ一緒にこのウイスキーを楽しみましょう。

 

Chikako Matsuo 松尾 知可子

Whisky Burgers Bar
中野/東京都中野区中野2-30-8 立川ビルB1
03-5340-5808
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