2026/05/12
スコッチウイスキーの世界において、強烈な個性を持ちながら世界中の愛好家を魅了し続ける存在。
それが、アイラ島南岸に佇むアードベッグ。
毎年初夏にはウイスキーと音楽の祭典、アイラフェスが開かれ、トリを飾るのがアードベッグ。
今年も盛り上がって参りましょう!
Ardbeg TEN
アードベッグ 10年
アードベッグ蒸留所の正式創業は1815年。
アイラ島南部、ラガヴーリンやラフロイグと並ぶ“アイラ南岸”に位置しています。
その歴史は決して順風満帆では言えず、19世紀には高品質なモルトとして名声を築いたものの、20世紀後半にはウイスキー不況の影響を受け操業停止と再開を繰り返します。
特に1980〜90年代には存続すら危ぶまれる状況となり、生産量は激減しました。
転機となったのは1997年。
LVMHグループにより買収、設備投資とブランド戦略によってアードベッグは劇的に復活。
究極のピーテッドモルトとして世界的な地位を確立していきました。
現在では毎年の限定リリースが世界中で話題となり、“アードベギャン”と呼ばれる熱狂的ファン層を抱えるまでになっています。
アードベッグ最大の特徴は、何と言っても非常に強いピート香。
フェノール値は約55ppm前後と、一般的なスコッチと比較してかなり高い数値であり、アイラモルトの中でも屈指のスモーキーさを誇ります。
また、蒸留器の構造によって生まれるオイリーな酒質も特徴のひとつ。
特有の粘性が、濃密な香りを口内に長く留めます。
アードベッグTENは蒸留所の看板を背負うフラッグシップボトル。
しかしながらその完成度は“入門用”という言葉では片付けられません。
むしろ、多くのファンが「結局TENに戻ってくる」と語るほど、アードベッグらしさが凝縮された一本。
テイスティングノート
立ち上がりは圧倒的なピートスモーク。
焚き火と炭、奥からバニラ、レモンピール、青リンゴ、甘草のニュアンス。
口に含むと、オイリーかつ力強いスモークが広がり、ブラックペッパー、エスプレッソにカカオ、柑橘系の爽やかさと麦芽由来の甘みが重なります。
フィニッシュは海藻、スパイスとほのかな甘みが静かに残り、灰と煙に包まれ長く続く余韻。
飲み終えたあとも、まるで海辺の焚き火の記憶が蘇るような感覚。
奇を衒わず、蒸留所の本質を最もシンプルに体現するからこその”原点にして頂点”。
ここからアードベッグをはじめましょう。
Whisky Burgers Bar
中野/東京都中野区中野2-30-8 立川ビルB1
03-5340-5808
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