2025/06/01
多くのモルトファンを魅了するスモーキーなウイスキーとして世界に名を轟かせるアードベッグ。
熱烈なフォロワーはアードべギャンと呼ばれ、ユニークなボトルの数々に日夜舌鼓を打っています。
さて、今回はそんなアードベッグのバラエティに富んだオフィシャルボトルの中から、王道の2本をピックアップ。飲み比べレポートをお送りして参ります。
テイスティングの前に蒸留所のポイントを軽くおさらいしておきましょう。
ウイスキーの聖地、スコットランドはアイラ島南部の海沿いに所在するアードベッグ蒸留所。1815年に実業家のジョン・マクドゥーガル氏によって設立されました。
2025年現在ではモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社が所有。
強力なブランディング力と最高蒸留責任者であるビル・ラムズデン博士の独創的な発想力そして確かな手腕によって、長いウイスキーの歴史においても先進的なウイスキーを生み出しています。
アードベッグの特徴と言えば、まずはパワフルなスモーキーフレーバー。
それでいながらモルトが奏でる繊細な味わいを持ち、「ピーティー・パラドックス」と愛好家たちに評されています。
今回ご紹介のTENとWEE BEASTIEは、アードベッグを代表するレギュラーラインナップの二枚看板。テイスティングしていきましょう。
Ardbeg TEN
アードベッグ 10年
フラッグシップのTENはその名の通り10年熟成。
ファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽でのエイジングでアルコール度数は46%。
トップノートは煙草のスモークに潮の気配、グレープフルーツのピール。
口に含むとレモンキャンディーからビターなカカオ、あとからピンクペッパーや山のスパイス。
余韻はシャープに残り綺麗なフィニッシュです。
Ardbeg WEE BEASTIE
アードベッグ ウィー ビースティー
一方、ウィー・ビースティーはアードベッグイチ若い5年熟成。
意味するところは「小さな怪物」。
オロロソシェリー樽とバーボン樽原酒のヴァッティング。
ヤングエイジの荒々しさに加え度数は47.4%とTENより僅かに高く、絶妙な加水バランス。
焦げた薪に煮詰めた樹液、レモンとライムのニュアンス。
べっこう飴のような甘みを感じたかと思えば薄荷やチリペッパーの心地良い刺激。
白胡椒やミネラル感がじんわり残るドライなフィニッシュです。
どちらも200年以上の研鑽と最先端のウイスキー化学の成せる銘酒。
是非飲み比べでお試しください。
Whisky Burgers Bar
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