スコッチモルトウイスキー解説評価 アードナムルカン蒸留所&クライドサイド蒸留所 / 吉祥寺 Vision

アードナムルッカンクライドサイド

新しい蒸留所のアードナムルッカン蒸留所とクライドサイド蒸留所について、徹底解説していきます。

 

アードナムルッカンの地理

生産国:スコットランド
地域:ハイランド

 

アードナムルッカン蒸留所データと設備

所有者:アデルフィ・ディスティラリー社
設立年:2014年
年間生産能力:50万リットル
仕込水:グレンモア川および蒸留所上部の泉
糖化槽:2トン
発酵槽:ヨーロピアンオーク2基、オレゴンパイン2基、ステンレス3基
蒸留器:初留1基、再留1基
熟成庫:

 

アードナムルッカンの解説

アードナムルッカンは2014年創業の新しい蒸留所で、スコットランド本土最西端のアードナムルッカン半島のグレンベグという小さな集落にあります。
創業はボトラーズのアデルフィー社のアレックス・ブルース氏で、実はこのアレックス氏は1314年のバノックバーンの戦いで有名なロバート・ザ・ブルース王の末裔とのこと。
アードナムルッカンの現在の仕込みはワンバッチ2トン、使用する麦芽はノンピートとピーテッドの2種類で、ピーテッドはフロアモルティングをした麦芽を使用しており、

アードナムルッカンの解説

将来的には自家製麦を予定しているとのこと。
設備の特徴としては、アレックス氏は何度も秩父を訪れており秩父蒸留所がミズナラ製の発光層を使用していたことに影響を受け、4基の発酵槽をヨーロピアンオークにすることを決定。独自色を出す工夫としています。
蒸留器は初留、再留1基ずつで、冷却器は屋外シェル&チューブコンデンサーを使用しています。最近になりステンレス製のサブクーラーを設置、原酒を作り分ける工夫を実施しています。

アードナムルッカンは、土屋守氏の「シングルモルトスコッチ大全」では”アードナマッハン”と掲載されており、これは土屋守氏が現地読みにより近いのはアードナマッハンと主張、それに対して、日本で発売する際に輸入会社が日本名としてアードナムルッカンという名前で発売。
そのためウイスキーガロアなどの雑誌では「アードナマッハン蒸留所から発売されているアードナムルッカンという商品」という大変ややこしい形で紹介されています。
この表記のぶれが解決する日がいつ来るか、少々楽しみでもあります。

 

アードナムルッカンのラインナップ

アードナムルッカン

Ardnumrchan AD/09.20:01
アードナムルッカン AD/09.20:01

アードナムルッカンのファーストリリース。
グレンリベットを思わせるフルーティでスムーズな飲み心地が特徴です。
香りははちみつ、青りんご、麦芽の甘さ、少しだけビターなカカオとオレンジ。
味わいは洋梨、ややミントのフレーバーでフィニッシュは比較的早く切り上がる爽快感のあるボトルです。

 

クライドサイドの地理

生産国:スコットランド
地域:ローランド

 

クライドサイド蒸留所データと設備

所有者:モリソングラスゴー・ディスティラリーズ社
設立年:2017年
年間生産能力:50万リットル
仕込水:カトリン湖
糖化槽:1.5トン
発酵槽:ステンレス8基
蒸留器:初留1基、再留1基
熟成庫:

 

クライドサイドの解説

クライドサイドはローランドのグラスゴーに2017年に新しくできたばかりの蒸留所。
グラスゴーはスコットランドで最も人口の多い都市で、首都のエジンバラより人口が多く、また大英帝国第二の首都と言われる都市でもあります。
グラスゴーは産業革命の中心地としていち早く工業都市になり、商業、工業、貿易の中心地として栄えた都市で、そのグラスゴーの繁栄を支えたのがモリソン家、その末裔のティム・モリソン氏が創業したのがこのクライドサイド蒸留所となります。
産業革命当時、グラスゴー最大と言われたクイーンズドックを築いたのがモリソン家のジョン・モリソンで、そのドックの入り口にかけられた開閉式のスウィングブリッジがあり、その橋を動かしたのが現在蒸留所のレセプションセンターとなっているポンプハウスのハイドロシステムです。
ポンプハウスが作られたのが1877年で、そのクイーンズドックとポンプハウスを改造して作られたのがクライドサイド蒸留所となります。

製造はワンバッチ1.5トンで、全てノンピート麦芽を使用。特徴はミドルカットが76.5〜71%と非常に幅が狭いことで、フルーティでクリーンなローランドらしい蒸留所を目指すというのが蒸留所の方針とのこと。
ローランドの伝統的な製法の3回蒸留ではないのですが、それはここ最近の新しい蒸留所がスコットランド伝統の2回蒸留が多いことも影響していると思われますが、将来的に3回蒸留のクライドサイドも飲んでみたいと思い、楽しみにしています。

 

クライドサイドのラインナップ

クライドサイド ストブクロス

Clydeside Stobcross
クライドサイド ストブクロス

クライドサイドのファーストリリース。
港にあるということから、ボトルの上下の色分けは船の船体の色分けをイメージしている模様。
香りは青りんごの中心の蜜の甘さと梨、はちみつ。
味わいも同様に蜜のフレーバーがしっかりと感じられるジューシーな味わい。
蜜のフレーバーをじっくり味わうにはストレートで。ハイボールでも十分に甘さを感じられるいいボトルです。

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
Google Map  武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
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