ロックランザ蒸留所 アラン SMWS 121.106 & 121.107 飲み比べてみた / 中野 Whisky Burgers

アランソサエティ

ウイスキーを嗜むとき、何を最も重要視して飲んでいるでしょうか。
蒸留所、樽、熟成年数etc… 様々な条件の微細な差で生まれる香りや味わいの違い。
飲み比べで楽しむのも醍醐味のひとつです。

 

Arran 2014 9y SMWS 121.106
アラン 2014 9y スコッチモルトウイスキーソサエティ 121.106 “A TROPICAL NO-BRAINER!”

Arran 2015 8y SMWS 121.107
アラン 2015 8年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 121.107 綺麗な花が咲き乱れそこに戯れる鳥達が訪れる

今回ピックアップしたのは新入荷のアラン。
独自のルートで個性豊かなボトリングをするウイスキークラブ、スコッチモルトウイスキーソサエティ(SMWS)から2本です。

SMWSでは蒸留所名は伏せコードで表記し、小数点以下はカスクナンバーと呼ばれます。
基本的にシングルカスクでのボトリングであるため、どの蒸留所から何個目の樽のリリースかを伺い知ることができます。

つまりご紹介の2本は連番。
並んでいたら飲み比べたくなるのがウイスキー好きの性ですね。

121.106はファーストフィルバーボンバレルでの9年熟成、62.5%。
付けられたタイトルは”A TROPICAL NO-BRAINER!”。
スラングのようですが、直訳すると「考えるまでもなくトロピカル」。

チェリーやプラム、パイナップルが軽やかに香り、香ばしい穀物のニュアンスも。
口に含むとシュガーコーティングされたドライフルーツを感じる濃密な甘み。
次第にビターに変化し、オレンジピールの気配と共にフィニッシュは爽快、心地よく続きます。

121.107は京都に所在するBar K6の30周年記念ボトル、タイトルは「綺麗な花が咲き乱れそこに戯れる鳥達が訪れる」。
こちらも使用した樽はファーストフィルバーボンバレル、年数は8年。度数は62.3%です。

トップノートは潮風、シュガーバターを塗ったトースト。
口に含むと蜂蜜や塩キャラメルからあたたかい木のアロマ、後から小さな花のニュアンスが上品に広がります。
そして長く綺麗に伸びる余韻。

同じ蒸留所の原酒でスペックにも数字上は大きな差異はありませんが、飲んでみると全くの別物。
アランの持つ特徴をそれぞれの形で楽しむことができます。

珍しいボトラーズのアランで好条件の飲み比べ、是非当店にてお確かめください。

 

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