2021/09/01
近年のクラフトビールブームの火付け役となったIPA。
ひとえにIPAといっても、使用されるホップの種類や使い方によってバラエティに富んだ味わいに仕上がり、作り手の個性が光る味わいが魅力です。
ここではホップの味わいがふんだんに楽しめるIPAご紹介して参ります。
IPAとはインディア・ペール・エールの略で、その始まりは19世紀、イギリス・中国・インドの間で三角貿易が行われていた頃に遡ります。
イギリスで作られていた上面発酵ビール、ペールエールをインドに運ぶ際に、腐敗防止のためにホップを大量に使用したのが始まり。
アルコール度数は5.5〜7.5%、ホップの苦味も一般的なビールより強く、ホップの香りと苦味を鮮明に味わうことができ、クセになる味わいが人気を博しています。
ホップのキャラクターを活かしたIPAは、その種類も様々。
クラフトビールのメッカ、アメリカ西海岸発祥のガツンとしたホップの苦味が特徴的なウエストコーストIPA。
カラメルモルトを使用し、モルトのトースティな味わいが楽しめるレッドIPA。
また最近流行のNE-IPA(ニューイングランドIPA)は、ホップの苦味を抑えアロマを重視したジューシーなIPAで、濁った外観からヘイジーIPAとも呼ばれています。
7.0% IPA アメリカ
クラフトビールのメッカ、カリフォルニア州サンディエゴのブルワリー、バラストポイント。
1996年にホームブルワリーを支える酒販店として始まったバラストポイントは、今ではカリフォルニアビールを代表するブルワリーとなっています。
サンディエゴのハーバーの名を冠したフラッグシップ、スカルピンIPAは刺激的なウエストコーストIPA。
アプリコットやピーチ、マンゴー、レモンといったフルーティーなアロマに、クリーンでクリスプな口当たり、オレンジピールや松のような苦み。
切れ上がり良くバランスの良い1杯です。
7.2% IPA スコットランド
2007年スコットランドにて創業、世界中で根強いファンの多いブリュードッグよりリリースされた、アメリカンホップを大量に使用したウエストコーストスタイルのIPA。
コストの関係で長らく生産中止となっていましたが、ファンの熱いラブコールに応えたびたび復活を果たしてきた同銘柄。
「鑿岩機」の名前の通り、しっかりとした苦味が感じられるインパクトの強いIPAで、グレープフルーツのアロマにモルトの甘み、レモンやパイナップルのフレーバーが複層的に香るホップのアロマ豊かな仕上がり。
モルトの風味が前面に主張されながら、ホップアロマが味わいをしっかりと支える、バランスの良い構成です。
7.0% IPA アメリカ
1989年創業、サンフランシスコで30年以上の歴史を誇るドレイクス・ブルーイング。
カスケード、センテニアル、チヌーク、エルドラド、マンダリーナの5種類のホップを使用した、クラシックなウエストコーストIPA。
柑橘系のアロマに、軽くトーストしたカラメルと爽やかな苦み。
ジューシーな甘みと旨みも感じられる、バランスの取れた綺麗なIPAです。
6.8% レッドIPA アメリカ
北カリフォルニア・フェアフィールドにあるヘレティック・ブルーイング。
カラメルモルトを使用したレッドIPAは赤褐色の重そうな外観とは裏腹に、スムースな口当たりでドリンカビリティの高い1本。
ホップとモルトのバランスが良く、苦すぎないホップ由来の風味と、甘すぎないトースティなモルト由来の味わいが同居。
ほんのりキャラメル感も感じられる味わいです。
7.0% NE-IPA アメリカ
世界最高のIPAを造ることをモットーに、ホップの効いたビールを中心に展開しているブルワリー、ニーディープ・ブルーイングは2015年、カリフォルニア州オウバーンという地に現在の醸造所を設立。
100%シトラホップとハウスイーストを使用したニューイングランドスタイルのIPAは、州都サクラメントの別称、”Tree City”(木々の街)から名づけられました。
柔らかくスムースな口当たりに、タンジェリンの果実やジューシーなピーチを思わせる味わい。
口の中いっぱいに広がるフルーティーなアロマが心地良い1杯です。
Yasutaka Higaki 桧垣泰隆
目黒リパブリック Burger & Beer 目黒
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