2022/06/29
ベルギーのゴールデンエールは、美しい金色の外観に、フルーティーなアロマ。
ハイアルコールのしっかりとしたボディとのバランスに、複雑な味わいが楽しめる人気のビアスタイル。
同じく金色の修道院系のビールとともにご紹介いたします。
9.0% ゴールデンエール
ベルギーのゴールデンエールは、他のベルギービールのスタイルとは異なり、原料や歴史から付けられた名称でなく、その外観や味わいから分類されたもの。
ハイアルコールの力強いボディに、それを感じさせない華やかな香りが特徴のスタイルです。
「デリリウム トレメンス」は、オランダ語で「アルコール中毒による幻覚症状」という意味。
これを飲むと、幸せの象徴である象からクロコダイル、ドラゴン、鳥の順番で幻覚が現れるという意味が込められ、それぞれのイラストがラベルに描かれています。
フルーティーなほのかな甘味から、後からくるアルコールの辛味のバランスがとれた、深く濃厚な味わい。
デリリウムの他にもメジャーブランドを多数生産するベルギー有数の巨大醸造所、ヒューグ醸造所で生産されています。
8.5% ゴールデンエール
「世界一魔性を秘めたビール」と称される、ベルギーの逸品デュベルもまた、複雑な香りと味わいが特徴のゴールデンエールです。
デリリウム同様、専用グラスはチューリップ型。
ベルギーの歴史ある醸造所、デュベル・モルトガット醸造所が、第一次世界大戦の終結を記念して「ヴィクトリーエール」というダークエールを醸造し、「このビールはまさに悪魔だ」との評価を受けたことから名づけられました。
明るいゴールドの色合いに、オレンジやレモンの柑橘の香りにクローヴやコリアンダーのスパイスの香り。
熟したフルーツのボリュームのある味わいに旨み、ホップの苦みがバランスよくまとまったビールで、温度による味わいの変化も楽しめる、時間をかけて味わえる1杯です。
8.5% ゴールデンエール
デリリウムと同じヒューグ醸造所で作られるゴールデンエール。
目を惹く赤いラベルには、インパクトのある断頭台(ギロチン)が描かれています。
高アルコールで飲みやすいビールには、悪魔(デュベル)や白昼夢(トレメンス)など、類する名前がつけられているのも面白いところ。
香りはフルーティーで甘みを感じられるものの、あとからボリュームのあるしっかりとした味わいと、柑橘系の苦みが楽しめる1杯です。
6.5% アビィ
レフ ブロンドは、ビールの生産を外部の醸造所に委託し、正式にライセンス生産を最初にしたアビィ・ビール。
アビィ・ビールとは、ビール醸造所が醸造方法やレシピを修道院からの委託によって醸造しているビール。
こちらはベルギーの南に位置するディナンという町に、1152年に設立されたレフ修道院のビールです。
トラピストとは区別されていますが、伝統的な製法で醸造される修道院のビールとしては同じくくりと認識されています。
美しい輝きのあるゴールド色に、フルーティーなアロマ。
豊かでしっかりとしたボディーかつ、爽やかさを感じさせる飲みやすさがリピートしたくなる味わい!
モルトの甘味と、酸味と旨味と苦味のバランスが最高な1本です。
9.5% トラピスト
ウェストマールは、1836年に修道士が自分たちだけの飲用として醸造を開始したのが始まり。
1870年には地元の村に限りビールの販売をスタートし、1920年から本格的に商業用に醸造されるようになったという歴史のあるビールです。
ダブル、トリプルの2種類を醸造していますが、特にトリプルが有名で、1934年に最初に醸造されて以来「すべてのトリプル・ビールの母」と呼ばれています。
トリプルスタイルのビールは、通常の3倍の材料を使うことでハイアルコールに仕上げられており、普通はハイアルコールになればなるほど色は濃くなるのですが、ウェストマールトリプルは黄金色。
バナナのようなフルーティーな香りに、きめ細かい泡が柔らかくとてもクリーミー。
フルーティーかつドライなビールで、甘味・旨味・苦味のバランスが整った複雑な味わいです。
Yasutaka Higaki 桧垣泰隆
目黒リパブリック Burger & Beer 目黒
03-3441-6181
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