2025/06/17
Ben Nevis 11y Single cask nation
ベンネヴィス 11年 シングルカスクネーション
今回ご紹介するのは、近年日本市場にも進出し始めた注目のボトラーズ「シングルカスクネーション」から登場した、ベンネヴィス蒸留所の一本です。
シングルカスクネーション社は2011年、アメリカ人のジョシュアとスコットランド人のジェイソンのタッグによって創設。
こだわりは一貫してスモールバッチ、カスクストレングス、ノンチルフィルター。
設立当初はアメリカ国内のみの販売でしたが、2020年以降ヨーロッパ市場にも進出。
そして近年では日本をはじめアジア圏への展開も始まり、ウイスキーだけでなくラムなどのリリースも手がけるなど、多角的に存在感を増しています。
今回の原酒元であるベンネヴィス蒸留所は、西ハイランド地方に位置。
イギリス最高峰・ベンネヴィス山のふもとにあり、蒸留所名もその山の名に由来しています。
1825年に創業し、いくつかの企業の手を経た後、1989年からは日本のニッカウイスキーが所有。
それまでブレンド用としての生産が中心だったものの、ニッカの所有以降はシングルモルトとしても積極的に製造されています。
ちなみに、創業者・竹鶴政孝の甥がかつて指揮を取っていたことでも知られ、日本のウイスキー史とも深く関わりのある蒸留所です。
このボトルは、甘口シェリーで知られるPX(ペドロヒメネス)樽でフィニッシュをかけた1本。
香りにはドライフルーツやチョコレートの濃厚な甘さが広がり、
口に含むとレーズンジャムのような凝縮感のある甘みが押し寄せ、
後半にはほんのりとビターな余韻が優しく広がっていきます。
アメリカ発の新進ボトラーズと、日本ゆかりの蒸留所が出会って生まれた、まさに国境を越えた一杯。
甘口シェリー好き、ベンネヴィスファン、どちらにもぜひおすすめしたいウイスキーです。
Wihsky Gibier Bar&Shop
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