定例ワイン会レポート!鬼才バンジャマンルルー特集 / 渋谷 OLIM

2025/05/14

バンジャマンルルー

看板のない隠れ家 BAR、渋谷 OLIMブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます!!
月一開催のワイン会。
今回はマイクロネゴシアン、テロワールの天才的表現者であるバンジャマンルルー縛り!
しかもほとんどが2015年というグレートヴィンテージ。
飲み頃を迎えており非常に好評でした!

ワインラインナップ解説

サン・ロマン ブラン スー・ル・シャトー 2015

• ブドウ品種:シャルドネ
• 区画・テロワール:サン・ロマン村の中でも標高が高く冷涼な場所にある「スー・ル・シャトー」は、石灰質土壌に恵まれ、引き締まった酸とミネラル感を備えています。
• 醸造・熟成:自然酵母で発酵後、228L樽で12か月熟成(一部旧樽)。バトナージュは抑制的。
• 味わい:レモンピールや白い花、石灰的なミネラル、引き締まった酸が特徴。クリアで軽快ながら、2015年らしい熟度も。
• ペアリング例:帆立のカルパッチョ、山菜の天ぷら、フレッシュチーズ。
• 飲み頃:今がピーク。熟成によりややナッツの風味も感じられる。

ムルソー レ・ヴィルイユ 2015

• ブドウ品種:シャルドネ
• 区画:ムルソー村の中腹に位置し、比較的温暖な斜面に広がる区画。熟度の高い果実が育つ。
• 醸造・熟成:自然酵母で発酵後、フレンチオーク樽で12か月熟成(新樽比率は約20%)。
• 味わい:熟した黄桃や焼きリンゴ、アーモンド、バターの風味。厚みのある口当たりだが、酸がしっかり支えており飲み疲れしない。
• ペアリング例:オマール海老のグリル、鶏肉のクリーム煮、ポルチーニのリゾット。
• 飲み頃:2025年現在でまさに飲み頃。あと3〜5年の熟成でも旨みが乗る。

ムルソー プルミエ・クリュ ラ・ピエス スー・ル・ボワ 2015

• ブドウ品種:シャルドネ
• テロワール:ムルソーの北端、シャルム1級の近くに位置する冷涼な小区画。粘土石灰質土壌。
• ワインの個性:柑橘類、砕いた貝殻、白胡椒のようなスパイシーさを持つ。非常に垂直的で張り詰めたミネラル感が特徴。
• 醸造:緻密な選果後、低温マセラシオン、旧樽主体で12〜14か月の熟成。
• ペアリング例:白身魚のグリル、帆立貝のソテー、燻製塩を使った料理。
• 飲み頃:酸と骨格が強く、2025年現在も若さを感じる。2026〜2029年が本領発揮。

サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ オート・ジャロン 2015

• ブドウ品種:ピノ・ノワール
• 畑の位置:サヴィニー村の1級畑の中でも高地に位置し、冷涼な気候がエレガントな酸を育む。
• 特徴:チェリーやクランベリーのフレッシュな果実香に、スミレや紅茶のニュアンスが加わる。タンニンは繊細でしなやか。
• 醸造:除梗は一部のみ、全房発酵を一部取り入れ、繊細な骨格と香りの立体感を実現。
• ペアリング例:鴨肉のロースト、鶏の赤ワイン煮、白カビチーズ。
• 飲み頃:今から楽しめるが、あと2〜3年の熟成で更なる奥行きが出る。

ポマール 2016

• ブドウ品種:ピノ・ノワール
• 特徴:ルルーのポマールは、一般的なポマールの「男性的」「硬質」という印象とは異なり、しなやかで洗練された果実味が魅力。
• 味わい:ブラックチェリー、プラム、シナモン、土の香り。2016年らしい緻密な酸と穏やかなタンニン。
• 醸造:フルーツの熟度に合わせ、低温マセラシオンと全房発酵のバランスを調整。
• ペアリング例:ジビエ、牛肉の赤ワイン煮、黒トリュフのリゾット。
• 飲み頃:2025年時点で非常に飲み頃。熟成による複雑さも出始めている。

ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・カーヴ・デ・デュック モノポール 2015

• ブドウ品種:ピノ・ノワール
• 特記事項:ルルーが所有するモノポール(単独所有)の1級畑。極めて稀少な区画。
• テロワール:粘土石灰質で、ヴォルネイの中でも特にフィネスに富む土壌。
• 味わい:バラの花びら、ワイルドチェリー、シナモン、ほのかな鉄分。タンニンは絹のよう。
• 印象:まさにルルーのワイン哲学が結実した一本。エレガンスと密度の両立。
• ペアリング例:鴨のロースト、ジロール茸のソテー、熟成チーズ。
• 飲み頃:今でも楽しめるが、2030年までの熟成で真価を発揮。

コルトン グラン・クリュ 2015

• ブドウ品種:ピノ・ノワール
• テロワール:アロース・コルトン村の特級畑。急斜面、赤土混じりの石灰質土壌。
• 味わい:ダークチェリー、黒胡椒、スモーク香、リコリス、大地のニュアンス。しっかりした骨格と長い余韻。
• 醸造・熟成:長期熟成向けに設計され、新樽比率もやや高め(約30%)。
• ペアリング例:牛フィレ肉のロースト、鹿肉、ハードチーズ。
• 飲み頃:2025年時点で若さあり。2030年以降にピークを迎えるポテンシャル。

 

個人的には、白部門はムルソー プルミエ・クリュ ラ・ピエス スー・ル・ボワ 2015

赤部門は、ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・カーヴ・デ・デュック モノポール 2015

が優勝でした。

正直甲乙つけがたいですが、5年後同じ銘柄でしたら赤部門はコルトングラングリュになるやもしれません。
少しまだ若さを感じますね。

このように月一参加するとワイン通になれるワイン会毎月開催しております!
スタッフまで!

 

Yuta Anan 阿南裕太

OLIM Whisky&Wine Bar
渋谷/東京都渋谷区宇田川町33-10 J+Rビル サイドJ 3F-B
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