Bowmore ボウモア / Vision

2020/01/12

in: Vision

ボウモア

平井のブログ第18弾です。今回はアイラ島にあるボウモア蒸留所をご紹介致します。

アイラモルトの女王とも呼ばれている Bowmore とはゲール語で「大きな岩礁」の意味で、創業は1779年とアイラ島最古の蒸留所です。

地元の商人だったデビッド・シンプソンさんが創業し、現在でもフロアモルティングを行い伝統的な製法を守り続けています。「第1貯蔵庫」は海抜0メートルに位置しており、磯の香りが原酒に染み込んでいます。

続いて製造ですが、ボウモアのピート香はアイラモルトのなかでは中位。まろやかで心地のよいピート香を出すために、炉にくべるピートの量やタイミングには格別の注意が払われています。

ピートを焚いて乾燥した麦芽は粉砕されステンレス製のマッシュタンに入れ温められた仕込み水と混ぜ合わせ時間をかけて濾過し、麦汁を絞り出します。

絞り出された麦汁はオレゴンパイン製の発酵槽に入れられ48~62時間かけて発酵。

アルコール7~8%のもろみとなり、小型のポットスチルで蒸留してアルコール濃度を高めます。

ポットスチルは、初溜、再溜あわせて4基。

2回の蒸溜を経てアルコール度数69%の原酒が出来上がります。

しかし、ボウモアでは出来上がった原酒全てを貯蔵するわけではなく、上質な香味を持った箇所のみを選び、樽に詰めて熟成させます。

使用する主な樽はホワイトオークのバーボン樽、スパニッシュオークのシェリー樽の2種類です。バーボン樽とシェリー樽を7:3の比率で使用しています。

その他にもマディラやボルドーのワイン樽。ジャパニーズオークのミズナラ樽も一部のラインナップでは使用しています。

 

Shuichiro Hirai 平井周一郎
Vision Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
Google Map 武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
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