クライドサイド蒸留所 ストブクロス 新世代の都会派ローランドモルト / 中野 Whisky Burgers

クライドサイド ストブクロス

 

スコットランドのウイスキー蒸留所と聞けば、霧深い渓谷や荒々しい海岸線を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
一方で、このクライドサイド蒸留所が建つのは、スコットランド最大の都市グラスゴー。
歴史ある港町の景色に溶け込むように佇む、新しい蒸留所です。

 

クライドサイド ストブクロス
Clydeside Stobcross

クライドサイド蒸留所は2017年に創業。
かつて世界有数の造船都市として栄えたクライド川沿いに位置し、19世紀に建てられたポンプハウスを改修して誕生しました。
グラスゴーでは100年以上途絶えていたモルトウイスキー造りを復活させた蒸留所としても知られています。

このストブクロスは、蒸留所近くの地区名を冠したフラッグシップボトル。
熟成にはファーストフィルのバーボン樽を主体に、一部オロロソシェリー樽原酒をヴァッティングしています。
熟成年数こそ長くありませんが、樽由来の甘みと蒸留所の軽やかな酒質がうまく調和した、クライドサイドの個性を知るには最適な一本。

香りは青リンゴや洋梨、レモンピールを思わせる爽やかな果実香。
続いてバニラやカスタードクリーム、ビスケットのような麦芽の甘さが広がります。
口に含むと柔らかな蜂蜜、クリーミーなモルト、そこへシナモンや白胡椒を思わせる穏やかなスパイスが重なり、余韻にはほんのりとオークの渋み。
派手な個性を主張するタイプではありませんが、その端正なバランスにはローランドモルトらしい品の良さを感じます。

近年のスコッチ業界では、新しい蒸留所が次々と誕生しています。
その中でもクライドサイドは、単なる真新しさだけではなく、グラスゴーという街の歴史を背負いながら新たな文化を築こうとしている蒸留所。
ストブクロスは、そんな挑戦をグラスの中から感じられる一本です。

重厚なシェリー樽熟成や強烈なピートとは異なる魅力。
肩肘張らず、それでいて確かな造りを楽しめる新時代のシングルモルト。
ぜひ一度お試しください。

 

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Keisuke Kosaka 小坂啓輔

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