2026/04/28
Cnoc Beag 4y 2017 Kingsbury Gold
ノックベック 4年 2017 キングズバリーゴールド
今回ご紹介するのは、ブレンデッドモルトウイスキーです。
とはいえ、一般的なブレンデッドモルトとは少し違い、限りなくシングルモルトに近いタイプ。
それが、いわゆる「ティースプーンモルト」と呼ばれるウイスキーです。
ティースプーンモルトとは、ひとつの蒸留所の原酒に、ごくわずかだけ別の原酒を加えたものを指します。
ほんの少し、まるでティースプーン一杯分のような量だけ異なる原酒が加えられることから、そう呼ばれています。
キングズバリー社はスコットランドに拠点を持つボトラーで、1989年からシングルモルトのボトリングを中心に展開してきました。
近年では、このティースプーンモルトをはじめ、シングルカスクのブレンデッドモルトやシークレットシングルモルトなど、モルトファンの心をくすぐるリリースを数多く手がけています。
今回ご紹介するのは、加水なしのカスクストレングスシリーズ「ゴールド」から登場した“ノックベック”。
ゲール語で「小さな丘」を意味する名前で、ベースとなった蒸留所名も同じ意味を持っています。
この時点で気づく方もいるかもしれませんが、このボトルの軸になっているのは、あの人気アイラモルト、アードベッグです。
アードベッグはボトラーズからのリリース自体が少なく、しかも4年という若さ。
そこにさらにティースプーンモルトというひねりが加わり、かなり個性的な立ち位置の一本になっています。
香りは潮風や杉の木、いぶりがっこを思わせる燻香に、スモークしたパインのようなユニークさ。
乳酸系のニュアンスもほんのり感じられます。
口に含むと、ざらつきのある質感が印象的で、塩キャラメルやレモン、ライム、オレンジといった柑橘の要素に、やや刺激的なハーブ感が重なります。
後半にはタンニンを思わせる渋みがアクセントとして現れ、ブラックペッパーのスパイシーな余韻が輪郭のはっきりしたフィニッシュへとつながります。
ほとんどアードベッグのようでいて、やはり少し違う。
そんな絶妙なズレを楽しめるのが、このノックベックの面白さです。
ひと味違うアイラを探している方には、ぜひ一度試していただきたい一本です。
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