2019/12/20
クラフトジンからカクテルの世界を覗いてもらおうとおススメしている当店。
一杯目におススメするのは、ジントニック。
もはや、これはお馴染みですね。当店では、一杯目にジントニックをオーダーされる方が9割超。
おそらく、ジントニックを出している杯数で言えば、バーの中でも結構上位に入るのでは?なんて思ったりしています。さて、よく聞くのはジンを選ぶ際にポイントや分類がよく分からないという話。
たしかに、クラフトジンは種類の多さ・味わいの広がりなども考えると最初は大変かも。。
ということで、当店では大まかに分けて4つわけてにしています。(細かくいうともっとありますが…)まずは、大きい分類の中でお好きな傾向などを探してみましょう。
そして、その中でも手に入りやすいモノを中心にクラフトジンをご紹介しますので参考にしてみてください。
お店で飲んでみるのにも、ご自身で買われるのでも良いかと思います。
【ジンの4つのグループと代表銘柄】
ジンの基本的な味わいと捉えていただいて相違ないかと思います。
今まで、ジンといえばこういう味というイメージを掴んでいただく際にはおススメしていますし
現在でもスタンダードカクテルを作る際には重宝しております。
やはり、ジンの定番と言ったところですね。
味わいの特徴としては、ジュニパーベリーがしっかり効いています。
ボタニカルについても、コリアンダーやアンジェリカなどクラシカルボタニカルと言われることが多いですね。ボタニカルは、フレッシュなものを使用することはあまりなく
基本的にはドライにしたものを使用。
代表的なのは、ビーフィーターやタンカレー、ゴードンなどがそれに入るかと思います。
ここでは、ビーフィーターを例に出しておきましょう。
おそらく、殆どのバーで使用されており一般普及率も高いジンだと思います。
Beefeater ビーフィーター
ボタニカルからみても、シンプルな構成ですね。
ちなみに、よく聞くのが、ビーフィーターはよく飲んでいるので味は知っていますという話。
バーでビーフィーターを使用したカクテルを飲んだことがないのでしたら
先入観は置いておいて、一度は試してみてくださいね。
それに、ビーフィーターにいい思い出がないという方もちらほら。。。
だいたい、当店でそっとビーフィーターのジントニックを提供すると美味しいと言ってくださります。どちらにしても、その先入観を壊すところから始めましょう!!!
<ボタニカル>
ジュニパーベリー、オレンジピール、アーモンド、オリスルート、アンジェリカルート、アンジェリカシード、リコリス、レモンピール
この分類は、やはり端的にいえば華やか!!というイメージを持ってみてください。
お花の要素があるというものもありますが、それだけに限らずに選別しております。
特徴としては、味わいの柔らかいものが多いのでジンが苦手だという方も入りやすいというところでしょうか。
かと言って、甘い香りのニュアンスが強いわけではないので一杯目としても人気です。
特に、女性ウケがよいですね。ボタニカルという響きもよく似合うようなジンが多いです。
ジントニックにした時にも、トニックの持つ風味との相性はよく
香りの広がりや、まろやかさがよく出ています。ワイングラスで楽しむジントニックにするにはもってこいのクラフトジンタイプ。
今回の選んだジンは、マティーニやホワイトレディにするのもおススメです。
いい感じに上品にまとまります。
Silentpool サイレントプールジン
イギリスのサイレントプール湖付近にて作られているジンで、2014年に創業。
小麦由来のベーススピリッツでできており、ボタニカルは全部で24種類。
ジンを多少飲んだことがあって、少し苦手意識がるという方は大変におススメな一本です。
当店では見た目の良さからも、選ばれることも多いのです。
ジンが大量に並んでいる当店でも、しっかりと目につくクラフトジンということでしょう!
ボトルの美しさも、評価のポイントになっているのを感じ取れます。
<ボタニカル>
ジュニパーベリー、アンジェリカ、オリス、オレンジ、オーガニックラベンダー、バラの花びら、エルダーフラワー、カフィアライムの葉、リンデン、ドライペア etc
3つ目の項目は、わかりやすいですね。果物主体のジンです。
果実系が使用されているクラフトジンは、非常に多いのですが
今回は、アロマの観点的な部分でフルーツ感を楽しめるものを選びました。
昨今では、最後にベリー系を使用するピンクジン(カクテルにおけるピンクジンとは別)も流行っていますね。分類①でもあげたビーフィーターもピンクジンを作っています。
主に、ストロベリーなどの赤い果実が使用されています。
色合いも可愛く、味わいもわかりやすくフルーティなのでジンが苦手な方、飲んだことがない方はこの辺から入ってみるのもおススメですね。
とはいえ、ピンクジンだけがフルーティというわけではありません。
ボタニカルにフルーツが使用されていたり、ベーススピリッツが果物だったりと幅は広いかと思います。
今回のご紹介は、ベーススピリッツも果実。ボタニカルにも果実のダブルフルーツなクラフトジン。
Santamania London DryGin サンタマニアロンドンドライジン
こちらは、ぶどうスピリッツ(テンプラリーニョ種)で作られています。酒質の柔らかさも飲んで感じ取れるとても良質なクラフトジンですね。
”聖なる熱狂“という意味を持つ、なんとも素敵な名前のクラフトジン。
特徴的なのは、ラズベリーやピスタチオと言ったボタニカルでしょうか。
味わいについて記述するなら、一口目から最後まで優しい風味を感じれる。ですかね。
忘年会などで疲れている舌には、とても優しい味わい。癒されます。
<ボタニカル>
ジュニパーベリー、コリアンダー、ライム、ローズマリー、ピスタチオ、ラズベリー etc 合計12種類
いよいよ最終項目ですね。ハーバルという分類。
当店では、ハーブと言って想像できそうなものをまずまとめて紹介しております。
シナモンやペッパー類も含めているのでピリッとしたスパイス感が楽しめるものから、ハーブ由来の爽やかなものまでこれだけでも幅は広いですね。
とはいえ、まずはわかりやすいということを念頭に置いているのでシンプルなハーブ感を感じてもらいたいので爽やかなイメージで思っていてください。
あとは、鼻に抜けるニュアンスがかなり特徴的などと思っていただけると良いかと思います。
例えば、ローズマリーやローリエ、バジルなどが使用されている。
他にも、一般的に手に入りやすいハーブ類は想像しやすいかと思います。
そして、その特徴がしっかりと出ていたりするとこのジャンルに分類しております。
ある程度ジンを飲んでいて、少し特徴があるものを…と言われた際にはご提案することが多い分類でもあります。
このジャンル。ショートカクテルなどにするととっても面白いですね。
今までのホワイトレディやギムレットとは全く変わりますからね。
ものによっては、フルーツと合わせて作るのもとてもおススメです!!
今回のご紹介しているジンだと、以前にホワイトレディをアレンジして作っておススメしておりました。
Bobby‘s Gin ボビーズジン
オランダはスキーダムで産されるクラフトジン。
ボビーズと名前が出ていますが、祖父の名前からとったものだそう。
その、おじいさんが昔に作っていたジンが残っていたものを発見し、とてもユニークなレシピだと感じたセバスチャンはそれを軸に再度作り上げることを決意。
2012年のその出来事から2年…無事に蒸溜され完成に至ったそうです。
特徴的なのは、インドネシアなどの東南アジアを彷彿とさせるボタニカルたち。
酒質もしっかり伸びるので、シェイクしても楽しめます。
今夜の締めは、このボビーズで作ったショートカクテルなんていかがでしょう?
<ボタニカル>
レモングラス、コリアンダー、クベブペッパー、ジュニパー、クローブ、シナモン、ローズヒップ、フェンネル etc
Yuya Ohsawa 大澤裕也
Navel Craft gin & Cocktail 中野
03-5340-5808
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