2023/03/03
華やかでバランスの良さが特徴と言われるスペイサイドモルト。
その中でもスペイサイドの至宝と呼ばれるウイスキーはご存知でしょうか。
Cragganmore 12y
クラガンモア 12年
1869年創業のクラガンモア蒸留所。
名称は同名の丘に由来し、ゲール語で「突き出た大きな岩」を意味します。
当時の偉大なウイスキー職人であるジョン・スミス氏によって創業。
マッカラン、グレンリベット、グレンファークラスなど名だたる蒸留所を渡り歩いた彼が理想の地として選んだのがスペイ川中域、バリンダルロッホの地。
ジョン氏は密造者の間では有名な名水であったクラガンモアの丘の湧水に目を付けたのです。古の職人の慧眼には脱帽するばかりですね。
さらにクラガンモア蒸留所のユニークな点として、蒸留器が挙げられます。
スワンネック型と呼ばれる湾曲した一般的なポットスチルとは異なり、上部が平坦でラインアームがT字に曲がっています。
この形状にすることでスチル内部の還流を促進し、不純物が再留釜に戻り凝縮され複雑で繊細な酒質が生まれるとされており、こちらもジョン氏が追求したポイントでありました。
香りは柿や蜂蜜を思わせる芳醇な甘みが際立ち、ヘザーのようなハーブ香も。
口あたりはスムースでクセのない麦の風味と栗やクルミのナッツ感。そして程良く長めに残る余韻。
まさに華やかでバランスにも優れながら、しっかりとコクがありふくよかな味わいです。
スペイサイドの至宝と呼ばれるだけのクオリティの高い一本。
是非ストレートでご賞味ください。
Whisky Gibier Bar&Shop
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