2020/03/15
当店ヴィンサントは、恵比寿駅西口から徒歩約5分の場所にある スピークイージスタイルの隠れ家BARです。
恵比寿西口から、恵比寿像の並びにある交番の前の信号を渡り、渋谷方面に直進、500m程度先のにある五差路を右折、
先に見えるガードの手前、左手の自動販売機の間にある狭い裏路地に入った先、右手にある建物が VinSanto です。
外からは見た店内は、ショーケースとワインシェルフ、BARの入口には見えないのが特徴です。
今回は、そんな 恵比寿で10年以上続いている、ちょっと変わったバー、VinSanto の使い方をご案内します!
そもそも、Speak easyとは、いったいなんのことでしょうか?
スピークイージーとは、1920年から1933年の間 アメリカ合衆国において施行されていた禁酒法(アルコール飲料の販売、生産、輸送が全面的に禁止された法律)の時代に隆盛した所謂隠れ酒場の総称です。
酒類が販売できなかった時世において、公共の場やこのような場所の中でその場所について密かに話すことで警察や隣人に知られないようにするために呼称されるようになったとしておりピッツバーグ都市圏であるマッキーズポートで1880年代に無許可バーを経営していたケイト・ヘスターが提唱した呼称と言われています。
スピークイージーは禁酒法時代、何軒も存在して人気を得ており、その一部は犯罪組織関係者やマフィヤが経営しており度々警察の捜査対象となり逮捕者を出していましたがそれでも人気や利益は大きく繁栄し続けたそうで、この時代のアメリカ合衆国文化の象徴の一つとなっていったそうです。
禁酒法が廃止となった後もスピークイージーの秘密は守られ、当時から今なお現存する施設の地下室や BARが残っていることもあるそうです。
当時のスピークイージーの多くは表向き洋服屋・床屋・薬局さらには葬儀屋の奥の一室なんてこともあったのだとか。
時は流れ禁酒法とは全く無縁となった現在、スピークイージーは〝知る人ぞ知る秘密の隠れ家〟として世界各国のナイトシーンにおけるトレンドワードとしてその認知度を高めつつあります。
スピークイージーの多くが、表向きは別の店の様相を呈しているように、当店ヴィンサントも、外からはワインシェルフとショーケースの物販スペースしか見えません。
そこでは、オリジナルのマカロンを軸とした、小スペースのセレクトショップを運営していますが、正面のワインシェルフが隠し扉となっており、その奥に BAR があるんです。
「奥のバー」こと、ヴィンサントは、三階建ての小さなアパートメント型のバーであり、そのフロア毎に全く別の表情とこだわりを持ったスペースをご用意しています。
まず、シェルフの扉の奥である1階部分は、人と酒の出会いをコンセプトにした、小さなスタンディングバーになっています。
このスペースでは、チャージ料も頂戴していませんので、軽く1杯の短時間利用も含め、主としておひとりでの来店でご利用いただいています。
一期一会の銘酒との出会いや、人と人の繋がりを生まれる場所でありたいと考えています。
さて、そんな1Fの奥にあるくらい階段を上がり。背の低い扉を潜ると、さらにこじんまりとした部屋があります。
ここは、1~2名で利用していただくテーブルが3つだけある、非常にクローズドなスペースになっています。
BAR & Private room をショルダーネームに掲げるヴィンサントらしい場所が、この「バーの書斎」です。
本棚とアンティーク家具で統一された雰囲気ですが、wifiフリーで、各テーブルに電源も用意しておりますので、本格的に飲まえる前に、お仕事で利用される常連さんも多くいらっしゃいます。
夜が更けると、2名掛けということでカップルでのご利用や、ゆっくりと話し込まれるお客様が増えてくるのも特徴です。
小さな空間で、テーブル位置を組み替えて5~6名での貸切利用もできますので、お気軽にご相談ください。
1Fから続く、酒のボトルが並ぶ螺旋階段は、3Fまで繋がっています。
ここは、日中はオーダーメイドのスーツを仕立てるためのミーティングサロンであり、ネクタイの販売等も行っています。
4名掛けのテーブルが2つの構成で、2F同様にアンティーク家具でまとめられ、トルソーや生地やボタンのサンプルが並ぶ、テイラー風の空間。
バータイムでも、イタリアとイギリスの専門ブランドを中心に取り扱うユーズドネクタイの販売を行っていますし、スーツの仕立てについてご要望を伺い、後日、契約のテイラーをご紹介することもできます。
こちらも貸切可能、7~10名といったグループでのご利用もおすすめしております。
バーテンダーが各種プランをご提案、ご相談を承りますので、お気軽にご相談ください。
今回は、希少な酒や創作性の高いカクテルを取りそろえるだけではなく、世界観に少しこだわりを持っている VinSanto について、簡単にご案内をさせていただきました。
ひとりでも多くのお客様に興味を持っていただき、ご来店の機会をいただければ大変嬉しく思います!
次回は、店名にもなっているトスカーナ州の甘口デザートワイン VinSantoについてご紹介致します。
Naoshi Morioka 森岡尚史
VinSanto Bar & Private room 恵比寿
03-3464-4641
Google Map 渋谷区恵比寿西2-1-7
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