2022/07/13
シングルモルトの魅力のひとつとして、様々な香りや味わいが複層的に顔を出す、表情の豊かさがあります。
果物のようなフルーティーな香りに、ドライフルーツやお菓子に例えられる甘みのある香り。
今回は、香り豊かなアロマが特徴のシングルモルトを集めてみました。
スプリングバンク蒸溜所は、1828年にスコットランドはキンタイア半島にあるキャンベルタウンという町に設立されました。
フロアモルティングによる伝統的な製法を守り続け、製麦から瓶詰までの工程を全て蒸溜所の敷地内で行っています。
スプリングバンク 10年は『モルトの香水』と称されるほど香り高いのが特徴。
潮の味わいを帯び、しっかりとした酒質も個性的です。
リンクウッド蒸留所は1821年創業、スペイサイド地方のエルギン地区に位置する蒸留所。
昔からの伝統の味わいを守り続けてきた蒸留所として知られており、味を変える可能性のある環境の変化を嫌い、蒸留所内の蜘蛛の巣を取り払うのすら禁じたという逸話があるほど。
毎年白鳥が飛来する池を所有する美しい蒸留所としても有名で、甘くフレッシュな香りとまろやかでフルーティーな味わいから、スペイサイドで最も芳しい味わいを持つ蒸留所と評されています。
アメリカンオークの樽で熟成した後、トゥニーポートワインの樽でフィニッシュ。
ポートワインは、ポルトガルのドウロ地区で作られる酒精強化ワイン。
通常3年以上熟成されるポートワインですが、トゥニーポートはそれより長く樽で寝かせ、酸化熟成させることによりドライフルーツやナッツ、コーヒーやカラメルなどの甘く香ばしい風味や熟成感が楽しめます。
その味わいが色濃く反映されたこちらのボトルは、熟したブドウやオークの香りにポートの甘み、ナッティーで柔らかい味わい。
心地よいドライさや程よいピートも感じられ、バランスの良い仕上がりです。
名店が軒を列ねる池袋の第一線で活躍しているバーテンダーが結集。
『池袋からモルトウイスキーを』をコンセプトとして、カスク選定・ラベルデザインなどを手掛け、池袋から発信するウイスキーで地域貢献を目的として発足。
伝統と革新をボトリングで表現した一本です。
蒸溜所は非公開ですが、モルトラヴァーから多大なる信頼を得るスコットランドのオークニー諸島の蒸溜所の一樽をセレクト。
骨格のある酒質に、濃厚なヘザーハニーと塩気やアーシーなピート香が心地よく広がります。
程よい熟成感と展開に魅力があり、スタイルを問わず楽しんで頂けます。
バランタインのキーモルトのひとつ、グレンバーギー。
北スペイサイドに位置する蒸留所は、周囲を大麦畑に囲まれ、のどかな田舎に位置しています。
200年以上前、かつてその地には農場があり、そこの小屋で蒸留していたのが始まり。
のちに改名され、現在のグレンバーギー蒸留所となりました。
地元産のノンピートの大麦麦芽から、選りすぐった最高品質のもののみを使用。
バランタインの心臓と評されるシングルモルトは、フルボディーのまろやかな味わいを目的に作られ、クリーミーなバニラやキャラメルなどの風味の、ソフトで滑らかな味わい。
リンゴや洋ナシ、ライムピールの香りに滑らかな口当たり、ふくよかなフルーツやシトラスの風味にハチミツの軽い甘み。
重厚なシェリー樽の香りが長く続く余韻が印象深い1杯です。
バニラやソフトクリームをイメージしてシリーズ名やラベルが考えられた、ザ・バニラシリーズの第4弾。
ミルトンダフはバランタインのキーモルトとして知られ、力強い味わいとシナモンなどのスパイスを感じるフローラルな香り、クリーミーな口当たりが特徴です。
カスタードクリームやココナッツバニラのアロマに、バタースコッチなどの甘くクリーミーな味わいから、力強いビターなフィニッシュ。
魅惑的な夏をイメージする一本です。
Yasutaka Higaki 桧垣泰隆
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2024年4月18日
WHISKY BAR Meguro Republic Scotch whisky
グレンスコシア 6年 トゥニーポート ホグスヘッド キャンベルタウンのシングルモルトウイスキー / 目黒リパブリック