スコッチモルトウイスキー解説評価 グレンフィディック蒸留所 / 吉祥寺 Vision

グレンフィディック

グレンフィディック蒸留所について、徹底解説していきます。

 

グレンフィディックの地理

生産国:スコットランド
地域:スペイサイド

 

グレンフィディック蒸留所データと蒸留設備

所有者:ウィリアム・グラント&サンズ社
設立年:1887年
年間生産能力:1370万リットル
仕込水:ロビーデューの泉
糖化槽:ワンバッチ10トン
発酵槽:ダグラスファー32基
蒸留器:初留10基、再留21基
熟成庫:

 

グレンフィディックの解説

グレンフィディック蒸留所は、1887年にウィリアム・グラント氏によって創業されました。
ウィリアムグラント氏はもともとモートラック蒸留所で20年間事務員として務め、コツコツとお金を貯め、ダフタウンに蒸留所を建設する土地を購入、しかし石工や大工を雇うお金がなく、家族総出で石を積み、自分たちの手で蒸留所を建てました。
371日かけて75万個の石を積み、蒸留所を完成させました。
マッシュタンやポットスチルを新規購入するお金もなく、たまたまカードゥ蒸留所がウィリアムの人柄に惚れ、古くなったスチルを安く譲ってもらい、その2基の蒸留器で蒸留を開始しました。
それは1887年12月25日のクリスマスだったと言われています。

グレンフィディックは1963年に世界で最初にシングルモルトを発売した蒸留所で、当時浸透し始めていたテレビでCMを流し、あらゆる媒体で広告を展開しました。
当時、ウイスキー業界はブレンデッドウイスキーが全盛期で、シングルモルトはブレンドのための材料で、シングルモルト単体で飲まれるとは思われていなかったのです。

現在、第1と第2の2つの蒸留棟があり、第2は昔ながらのガス直火蒸留を行っています。
また、蒸留器がストレートヘッド、ボール、ランタンなどバラバラな形のものがあるが、それはもともと他の蒸留所の中古を買ってきているのが原因となっています。
第1には16基、第2には15基の蒸留器があり、これは新マッカラン蒸留所(36基)ができるまでは最多。
生産能力もグレンリベット、マッカランについで第3位となっている。ただし、現在グレンフィディックは第3蒸留棟を建設中で、これがかどうすれば15基増え、合計46基となり、生産能力も2000万リットル以上となり、グレンリベットと並ぶかそれ以上の規模となる予定です。

 

グレンフィディックのラインナップ

グレンフィディック12年

Glenfiddich 12y
グレンフィディック 12年

一番スタンダードなグレンフィディック。
大変スムーズでアタックの少ない飲みごたえは、万人受けするように作られている、世界で最も売れているシングルモルトです。

 

グレンフィディック 15年 ディスティラリーエディション

Glenfiddich 15y Distillery Edition
グレンフィディック 15年 ディスティラリーエディション

アメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽で熟成された原酒をブレンドし、通常の12年よりやや甘めで重めに仕上げてあるグレンフィディック。
アルコール度数も51%とやや高めですが、大変スムーズで甘さのあるボトルです。

 

グレンフィディックの年表

1886年 ウィリアム・グラント氏により蒸留所操業開始
1887年 クリスマスに初蒸留
1892年 ウィリアム・グラント氏がバルヴェニー蒸留所を建設
1898年 最大顧客のブレンデッドウイスキー会社であるパティソンズ社が倒産。グラント氏が自社でブレンドすることを決定。スタンドファストが主要ブランドの一つになる
1903年 ウィリアム・グラント&サンズ社を創設
1957年 3角のボトルを導入
1958年 フロアモルティングを閉鎖
1963年 ブレンフィディックがUKと世界に向けて発売された最初のシングルモルトウイスキーとなる
1964年 グレンフィディックをスタンドファストの3角のボトルを緑色のガラスで再現したもので発売
1969年 グレンフィディックがスコットランドで最初のビジターセンターを開設
1974年 16基の新規蒸留器を増設
2001年 1965ヴィンテージリザーブを408本限定リリースとして発売。1937ヴィンテージを61本限定で発売
2002年 グレンフィディック・グランレゼルバ21年、カオランリザーブ12年、グレンフィディックレアコレクション1937(61本限定)を発売
2003年 1973ヴィンテージ(440本限定)を発売
2004年 1991ヴィンテージ13年、1972ヴィンテージ(519本限定)を発売
2005年 新ヴィジターセンターに約170万ポンドを投資
2006年 1973ヴィンテージ、33年(861本限定)、12年トーステッドオークを発売
2007年 1976ヴィンテージ、31年を発売
2008年 1977ヴィンテージを発売
2009年 50年熟成、1975ヴィンテージを発売
2010年 リッチオーク、1978ヴィンテージ、40年6thエディション、スノーフェニックスを発売
2011年 1974ヴィンテージ、19年マディラフィニッシュを発売
2012年 カスクオブドリーム、ミレニアムヴィンテージを発売
2013年 19年赤ワインフィニッシュ、1987アニバーサリーヴィンテージを発売。3つのカスクコレクションを免税店向けにリリース
2014年 26年、レアオーク25年、グレンフィディック・ザ・オリジナルを発売
2015年 USマーケット向けに14年熟成を発売
2016年 空港免税店向けにファイネストソレラを発売、プロジェクトXX、IPAエクスペリメントを発売
2017年 ウィンターストームを発売
2018年 ファイヤー&ケインを発売
2019年 グランクリュ23年、レアコレクションNo.20050を発売
2020年 グランコルテス22年、グランデクロンヌ26年、1975ヴィンテージを2種発売

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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