ヒュミドール / 恵比寿 VinSanto

2021/07/01

ヒュミドール

本日はシガーの保管にとって欠かすことのできない「ヒュミドール」についてお話しさせて頂きます。

これまでご紹介したキューバ産プレミアムシガーは、芳醇な香りや味わい、コク等、ブランド毎の根本となるロング・フィラーのブレンドにより味わいが変わります。
ロング・フィラーから作られるシガーは、いってみれば生き物。元々の風味を保つ為には適切な湿度と温度による環境が必要となります。
湿度が多過ぎてもカビが発生してしまったり、湿度が足りなさ過ぎても乾燥で割れてしまったりと非常に繊細なものです。

一般的には68〜75%の相対湿度、温度16〜18℃がシガーの状態維持に最適とされています。

ちなみに、ほとんどのプレミアムシガーが作られているカリブ海全体は、湿度が常に高く自然環境下でもシガーの保管が可能です。しかしほとんどの自然環境は、シガーにとっての最適環境ではないので〈ヒュミドール〉といわれる保管箱の中でシガーを保管します。

ヒュミドールは、ラテン語のhumidus に由来しており、湿っているという意味を持ちます。
スパニッシュシダー(スペインの杉の木)で作られた密閉型の湿度管理が可能なシガー専用の保管箱であり、大抵は中に加湿器が備え付けられています。※スペインの杉の木が使われる理由として、スパニッシュシダーは特別な香りがあり、シガーの風味にとても良い影響を与えます。

ヒュミドール内の湿度は日々管理が必要です。湿度が高すぎる場合は湿度を一定に保つヒュミディパックを中に入れたり、湿度が低すぎる場合は精製水を入れて湿度を上げたりとシガーの最適環境を常に保ちます。

ヒュミドールのデザインは大きく2つに分かれており、上蓋がガラス張りで中が見える「グラストップ」、全面木製で中が見えない「木製蓋」があります。
当店のタイプはグラストップ。
蓋を開けなくても中が見えるので湿度やシガーの状態がすぐ分かります。
ただ日光が当たるところではシガーを守る為にヒュミドールを布で覆う等の対応が必要となります。
木製蓋は蓋の裏に加湿器を取り付けることが可能で、シガーを吸う頻度が少なく必要な時のみ開封するかた向けのヒュミドールです。ただ中の状態は開けないと分からない為、開封により空気が入り込みやすく密閉空間を保つのが難しいです。

それぞれメリットデメリットはありますが、シガーの種類や本数、自身のライフスタイルとシガーのバランスによって適切なヒュミドールを選ぶことがシガーの保管にとってとても大切です。

 

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◎営業時間(6/21〜7/11)全日 15:00-20:00

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Erika Maruta  丸田恵利加
VinSanto Bar & Study  恵比寿
03-3464-4641
Google Map  渋谷区恵比寿西2-1-7
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