ジンクス オールドトムジン / 下北沢 Fairground

ジンクスオールドトムジン

下北沢駅の小田急東口・京王井の頭線中央口より徒歩3分、茶沢通り沿いにひっそりと佇む大人の隠れ家バー、Fairground(フェアグラウンド)。

4度目の緊急事態宣言が発令され、今年2度目の禁酒法も早くも1週間が経とうとしております。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
禁酒法解禁後の一杯を皆様と共に楽しみに、当ブログでは引き続きオススメの一杯をご紹介致します。本日はこちらのジンを。

 

Jinx Old Tom Gin
ジンクス オールドトムジン

イギリスはロンドンで造られるコチラのオールドトムジン。
なんといってもまず目に入るはラベルの可愛らしい黒猫。実はこの黒猫はオールドトムジンという名称と深く関係しています。
今回はオールドトムジンの歴史をちょっと深掘りしてご説明させていただきます。

まず、Old Tom Gin(=Tom Gin)とは、18世紀のイングランドでとても高い人気を博したジンの名称です。
16世紀終わりにオランダからイングランドに入ってきたジンは、スピリッツに種々の草根木皮と糖分を加えた甘味の強いものでした。これは低劣な製造技術によるスピリッツの異味異臭を覆い隠すのが目的で、前述の通り18世紀に入るとイングランドでのジンの飲用は急速に拡大しました。
一見、経済が回って聞こえは良さそうですが、当時のトム・ジンのレシピは非常に粗く、殺虫剤や酒石等、命の危険があるものが多く含まれていました。
これを飲んでいたのは人口が急増したロンドンの下層階級の貧困層で、瞬く間にあたかも疫病のように広がり、人々は麻薬中毒にかかったようにジンを求めたそうです。
元々治安の良くない地域はジンの過飲により拍車がかかったように悲惨さを極め、これに対し政府はジンへの増税、免許販売制、路上でのジン販売の禁止、違反者への罰則の強化など数年おきに法律を改正するなど、沢山の手を打ってきました。
しかしこれが、シーンの地下化、ジンの密造や密売を引き起こすこととなったのです。
そのジン密売の先駆者が Dudley Bradstreet(ダッドリーブラッドストリート)という人物で、彼が発明したのがトムキャットと呼ばれる猫の浮き彫りでした。
これを道路に面した自宅の壁に取り付けていたのですが、これは単なる看板ではなく、ジンを飲みたい者が猫の口に硬貨を入れると、猫の足からジンが出されるという仕組みでした。
この密売システムが大ヒットで大流行り、黒猫の看板システムはみるみるパクられ普及していき、トム・ジンという名はこのトムキャットから来ている、というのが通説となっているのです。

ちなみにこちらの Jinx のラベルの黒猫はジンクスくんという名称らしいです!可愛らしいですね!
味わいは衝撃的なほどのオレンジフレーバーと控えめな甘さが特徴で、使用ボタニカルはジュニパーベリー、リコリス、スウィートオレンジピール、レモンピール、グレインズオブパラダイス、コリアンダーシード、アンゼリカルートの8種。
愛らしい黒猫の絵に歴史を感じながら楽しむのはいかがでしょうか。

 

7/16(金)現在の営業時間は【全日 17:00-20:00】です。

 

<引き続き感染防止対策実施を徹底しております。ご協力をお願いいたします>

・お客様には店内ご利用時に、手指のアルコール消毒をお願いしています。
・店内密集を避けるため、入店制限を設けています。
・店内換気のため、入口扉や窓を開放したまま営業しています。
・店内換気状況を随時確認するため、二酸化炭素則敵を設置しています。
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・スタッフは、出勤時に検温を全日実施しています。
・スタッフは、マスク着用で業務にあたります。
・スタッフは、30秒手洗いとアルコール消毒を徹底しています。

 

Sho Matsuo  松尾捷
Faiground Wine bar  下北沢
03-3464-4641
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