吉祥寺のモルトバーが2020年春にオススメするシングルモルト 4選 / Vision

アサヒ

 

2020年春は、アサヒビールさんが販売するシングルモルトに注力してます。
早速ですが、まずは各蒸留所の概要をご紹介いたします。

 

 

1. グレンドロナック GlenDronach

<蒸留所情報>
現在の所有者:ブラウンフォーマン
輸入会社:アサヒビール
生産国:スコットランド
地域:東ハイランド
創業年:1826年
創業者:ジェームズ・アラデス
名前の由来:ブラックベリーの谷
仕込み水:敷地内の井戸水、7キロ離れた泉
発酵槽:オレゴン松×8基
蒸留器:初留×2基、再留×2基 ボール型(再留がグースネックと呼ばれる独特の形状が特徴)
蒸留器の加熱方法:間接加熱(スチーム)

グレンドロナックは、田舎地主の息子のジェームズ・アラデス氏によって建てられました。
当時の地元の有力貴族の第5代ゴードン公を魅了し、愛飲するウイスキーとなり、その後彼をロンドンの社交界に連れていき紹介したのですが、それに舞い上がったアラデス氏はウイスキーづくりへの情熱を失い、またちょうどそのタイミングの1837年に蒸留所が火災で消失。その後再建されたものの、1960年にウイリアムティーチャー&サンズ社が買収するまでいろいろなオーナーを転々としました。
その後、創業当時の伝統的な設備をそのまま使い続けたものの、2005年にもともと石炭直火焚きだった加熱方式をスチームの間接加熱に切り替えられました。

2008年にベンリアックディスティラリー社が買収し、軌道に乗ったところで、ベンリアックディスティラリー社ごとブラウンフォーマン社が買収。現在はブラウンフォーマン社の傘下となっています。

 

グレンドロナック12年

GlenDronach 12y
グレンドロナック 12年

<ボトル情報>
蒸留年:ー
熟成年数:12年
フェノール値:ー
樽熟成:オロロソシェリー樽とペドロヒメネスシェリー樽
アルコール度数:43%

グレンドロナックはシェリー樽熟成にこだわりを持つ蒸留所で、特別限定リリース以外はほとんどバーボン樽熟成のものは発売されません。
12年熟成はオロロソシェリー樽とペドロヒメネスシェリー樽のブレンドで、濃厚な甘さが特徴です。

香りは非常に濃厚な甘さがあり、その濃厚さが少し醤油っぽいような風味も感じさせます。
味わいはレーズンやプラムのようなドライフルーツ。
ここまで濃厚だとハイボールは向かないかなと思いきや、ハイボールにしても甘さが雑味にならず、フルーティーさが際立ちます。
シガー合わせにも大変良いボトルです。

 

2. ベンリアック Benriach

<蒸留所情報>
現在の所有者:ブラウンフォーマン
輸入会社:アサヒビール
生産国:スコットランド
地域:スペイサイド
創業年:1898年
創業者:ジョン・ダフ社
名前の由来:傷のある山、まだらな山
仕込み水:敷地内の井戸水
発酵槽:ステンレス×8基
蒸留器:初留×2基、再留×2基 ストレートヘッド
蒸留器の加熱方法:間接加熱(スチーム)

ベンリアック蒸留所は、1898年創業の蒸留所ですが、すでにその頃にはウイスキー産業は衰退期で2年で閉鎖。1965年までウイスキーの生産は行われませんでした。
その後グレンリベット社のグループになり、シーグラム社の傘下になり・・・とオーナーが代わりながら、ビリー・ウォーカー氏が買収。ベンリアックディスティラリー社を創業し、再建させました。その後、ベンリアックディスティラリー社ごとブラウンフォーマン社が買収しています。

 

ベンリアック10年

Benriach 10y
ベンリアック 10年

<ボトル情報>
蒸留年:ー
熟成年数:10年
フェノール値:0ppm
樽熟成:バーボン樽、シェリー樽
アルコール度数:43%

ベンリアック10年はノンピート麦芽を使用したウイスキーで、発酵時間を長く取り、フォアショッツを短くすることで、麦芽由来の甘さとエステルのフルーティな風味を取り出すことに注力をしたフルーティータイプのモルトウイスキーです。

 

ベンリアックキュリオシタス

Benriach 10y Curiositas
ベンリアック 10年 キュオリアシタス

<ボトル情報>
蒸留年:ー
熟成年数:10年
フェノール値:55ppm
樽熟成:バーボン樽、シェリー樽
アルコール度数:46%

キュオリアシタスは、1972年から作っていたと言われるヘビリーピーテッドモルトを再現したもの。
以前、ベンリアック蒸留所ではフロアモルティングを行っていたのですが、1998年にフロアモルティングをやめてしまいました。
その後2008年に再度フロアモルティングを再開させ、ノンピート9割に対して1割をピーテッド麦芽を作っています。
10年以上経ったので、蒸留所でフロアモルティングを行っている麦芽も入っていると思われますが、フロアモルティングの総生産量が少ないため、不足分はモルトスターからの購入をしていると推測されます。
55ppmという、アードベッグより少しだけ少ないピートとのことで、非常に強いピートですが、アイラのピートとは違う重厚な燻製香が特徴です。

 

3. グレングラント GlenGrant

<蒸留所情報>
現在の所有者:カンパリ社
輸入会社:アサヒビール
生産国:スコットランド
地域:スペイサイド
創業年:1840年
創業者:ジェームズ&ジョン・グラント兄弟
名前の由来:ー
仕込み水:グレングラント川
発酵槽:オレゴン松×10基
蒸留器:初留×4基、再留×4基 ボール型と、ストゥーパ型ともいわれる変型スタイル、全てに精留器つき
蒸留器の加熱方法:直接加熱(ガス)

グレングラントはイタリアで最も売れているシングルモルトとしても有名です。
イタリアの会社、カンパリ社が所有しており、イタリアでシングルモルトといえばグレングラントのことを指すというほど市民権を得ています。
創業者のジェームズ・グラント氏は地元の法律家、政治家で、スペイサイドに鉄道をいち早く敷いた人物。それにより貴族に叙せられています。鉄道はスコットランドからイングランドへウイスキーを運び、それが船便で輸出され、イタリアでいち早く飲まれるようになったという経緯があります。
ジョン・グラント氏は穀物商のかたわら、アベラワー蒸留所で蒸留技術を学んでいます。

蒸留所の特徴としては、ノンピート麦芽を使用しているほか、ストゥーパ型(仏舎利塔のような形)と呼ばれる特殊な形の蒸留器を使用し、すべての蒸留器に精留器というより蒸留液をクリーンにする仕組みがつけられていることにより、フルーティで飲みやすいことが特徴となっています。

 

グレングラント12年

GlenGrant 12y
グレングラント 12年

<ボトル情報>
蒸留年:ー
熟成年数:12年
フェノール値:ー
樽熟成:バーボン樽、シェリー樽
アルコール度数:43%

デザイン変更により以前よりスタイリッシュなボトルの形、ラベルとなったグレングラントの主力製品です。
バニラやアーモンドなどのナッツ系のフルーティさと、ほんの少し口の上で弾けるような風味が味覚を刺激して楽しくしてくれます。

 

Wataru Kobayashi 小林渉
Vision Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
Google Map 武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
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