2024/11/11
「色」。それも樽の種類や熟成期間を要因とし、ウイスキーを構成するエレメントです。
視覚情報は大きく、ボトルの立ち姿やグラスに注いだ瞬間など、ファーストインプレッションを左右するもの。
中でもシェリー樽で熟成されたウイスキーは、暗い赤みを帯びた吸い込まれるような琥珀色をその魅力のひとつとしています。
Mannochmore 2011 12y Global Whisky OLO
マノックモア 2011 12年 グローバルウイスキー オロ
2017年にグラスゴーにて設立されたインディペンデントボトラー、グローバルウイスキーがリリースする新シリーズ「オロ」。
オロロソシェリーを由来に名付けられており、その名の通りオロロソシェリー樽によって熟成またはフィニッシュを施したダークカラーのウイスキーのラインナップです。
以前にも「レッドカスクカンパニー」の名でシェリー樽にフィーチャーしたシリーズを打ち出しており、今回はその後継となる新弾をご紹介。
まずはスペイサイドのマノックモア蒸留所より。ヘイグやディンプルといったブレンデッド用の原酒生産が主ですが、おもしろいのがこのマノックモア、「色」にまつわる逸話がちらほらとございます。
シングルモルトの中ではかなり色が薄いと言われてみたり、一方ではロッホデュー(ゲール語で黒い湖)という黒い色をしたウイスキーを製造していたこともありました。
グローバルウイスキーがこの「オロ」にマノックモアを選んだのも、「色」から連想された遊び心があったりなかったりするのかもしれません。
閑話休題。以下テイスティングノートです。
ブラックチェリーパイ、無花果のドライフルーツが芳醇な果実感と焼き菓子のような香ばしさを。
口に含むと濃厚なメープルシロップが舌に絡み、スパイシーなジンジャーがアクセントに。
フィニッシュはグラッシーかつミンティなニュアンスと共に、爽やかな余韻が心地良く抜けていきます。
味わいはさる事ながら、ナチュラルカラーで正真正銘シェリー樽から生み出され逸品。
是非その真髄をお楽しみください。
Whisky Burgers Bar
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