スコッチモルトウイスキー解説評価 モートラック蒸留所 / 吉祥寺 Vision

モートラック

モートラック蒸留所について、徹底解説していきます。

 

モートラックの地理

生産国:スコットランド
地域:スペイサイド

 

モートラック蒸留所データと蒸留設備

所有者:ディアジオ社
設立年:1823年
年間生産能力:380万リットル
仕込水:ジョックス・ウェルの泉
糖化槽:ワンバッチ12トン
発酵槽:カラ松6基
蒸留器:初留3基、再留3基(再留1基がウィーウィッチと呼ばれる小さい蒸留器)
熟成庫:

 

モートラックの解説

モートラックはスペイサイドのダフタウンの街にある蒸留所で、1823年創業。
ダフタウンはグレンフィディックやバルヴェニーがある地域で、今はウイスキーの一大生産地となっていますが、1823年当時はまだそこまで知名度はありませんでした。
これは、街自体がナポレオン戦争の帰還兵や近隣の農家の就業支援のために計画的につくられたという経緯があり、かなり新しい街と言えます。
ダフタウンはもともと多くの密造者が居た地域です。

モートラックは創業初期からすぐに所有者が多く入れ替わりますが、比較的安定するのは1853年にジョージ・コーウィーがオーナーになってからと言われています。
その後、ジョン・ウォーカー&サンズ社が買収、そのままDCLの傘下に入り、現在に至っています。

モートラックの大きな特徴は、ウィーウィッチと呼ばれる蒸留所に初期の頃からあった小さい再留用の蒸留器の存在です。
初留3基、再留3基でウイスキーを作るのですが、その際に3種類の異なる原酒を作り、それらを組み合わせてブレンドする作り方となっています。
1つ目の原酒が通常の2回蒸留。
2つ目の原酒がウイスキーのアルコール度数の高い部分を切り出して2回蒸留したもの、3つ目の原酒が低い部分を切り出して3回蒸留したもので、この3回蒸留にウィーウィッチを用います。
これらをブレンドして作られた原酒は2.81回蒸留と言われており、その複雑さは職人でも理解するのに半年かかると言われているそうです。
このような複雑な作り方から生み出される原酒は、厚みがあり、ミーティ(肉感がある)と言われています(私個人的にはあまりそうは思わず、どちらかというと甘い桃のようなジューシーさを感じるのですが・・・)。

現在ディアジオが所有しており、ディアジオのリリースするシングルモルトの中では比較的高級路線として売り出したいという意図があるようで、以前は500mlと小さいボトルで、香水の瓶をモチーフにボトルの形が脇や底に凹みが作られたデザインとなっていました。
現在は700mlサイズになりましたが、デザインはそのままで大きくしたような形となっています。

香水をイメージしたデザインということで、香りが非常に豊かで、プラムや桃、チョコレートなどのフルーティなフレーバーがあり、ストレートやロックでぜひ飲んでいただきたい1本となっています。

 

モートラックのラインナップ

モートラック12年

Mortlach 12y
モートラック 12年 オフィシャル

香水をモチーフとした美しいボトルデザインのオフィシャルボトル。
桃のようなフルーティな香りが魅力的。

 

Mortlach SMWS 76.138 Sweet memories of autumn
モートラック スコッチモルトウイスキーソサエティ 76.138 秋の甘い思い出

ソサエティからリリースされているモートラック。
2005年蒸留 12年熟成で、バーボン樽熟成です。
テイスティングコメントにフレッシュマッシュルーム、バタースコッチ、クランベリー、ライチなどの甘いコメントが並ぶ爽やかな甘みが特徴のウイスキー。

 

モートラックの年表

1823年 ジェームス・フィンドレーター氏が蒸留所を創業
1824年 ドナルド・マッキントッシュ氏とアレクサンダー・ゴードン氏が共同経営者となる
1831年 ジョン・ロバートソン氏に蒸留所を270ポンドで売却
1832年 A&Tグレゴリー社が蒸留所を買収
1842年 ジョン・アレクサンダー・ゴードン氏とグラント兄弟がオーナーとなる
1851年 教会とビールの醸造所として数年使用されていたが、ウイスキーの蒸留を再開
1853年 ジョージ・コーウィー氏が共同経営者となる
1867年 ジョン・アレクサンダー・ゴードン氏がなくなり、ジョージ・コーウィー氏が単独オーナーになる
1896年 アレクサンダー・コーウィー氏が蒸留所に加わる
1897年 蒸留器を3基から6基に増設
1923年 アレクサンダー・コーウィー氏が蒸留所をジョン・ウォーカー&サンズ社に売却
1925年 ジョン・ウォーカー&サンズ社がDCL傘下となる
1964年 蒸留所の大幅改装を行う
1968年 フロアモルティングをやめる
1996年 1972年蒸留をレアモルトとして発売
1998年 1978年蒸留をレアモルトとして発売
2004年 1971年蒸留 32年熟成カスクストレングスを発売
2014年 4つの新しい商品、レアオールド、スペシャルストレングス、18年、25年を発売
2018年 12年ウィーウィッチ、16年オールドディスティラーズドラム、20年コーウィーズブルーシールを発売
2019年 オフィシャルでは最も熟成年数の長い47年熟成をリリース。26年熟成をスペシャルリリースとして発売
2020年 25年プリマ&ウルティマを発売。21年熟成レアバイネイチャー発売
2021年 13年熟成、一部をヴァージンオークで熟成させた25年プリマ&ウルティマを発売

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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