オクトモア 待望の15シリーズ入荷目前！ 13と14を飲み比べしてみた / 中野 Whisky Burgers

ついに来た、今年のオクトモアがやってくる。
待ちに待った方もきっと多いこの季節、みなさん準備は万端ですか？

Bruichladdich Octomore
ブルックラディ オクトモア

このブログが掲載されている頃にはきっと新しい15シリーズがリリースされていることでしょう。
もう既に楽しんでいる方もいるかもしれませんね。

このオクトモアを作るのはブルックラディ蒸溜所。
ウイスキーの聖地とも呼ばれるスコットランドのアイラ島に位置しています。
蒸溜所名は地名や地形がそのまま付けられることが多く、ブルックラディもゲール語で「海辺の丘の斜面」という意味。
インダール湾に面して堂々と建っています。

ブルックラディを語る上で知っておきたいのは「テロワール」。
アイラ島の持つ自然環境の特徴について理解を深めている彼らだからこそ作ることができるウイスキー、それを飲むことで私たちはアイラ島の良さを感じられているのかもしれません。

さて、このブルックラディ蒸溜所。ノンピート、ヘビリーピーテッド、スーパーヘビリーピーテッドの3つのシリーズを展開。
中でもスーパーヘビリーピーテッドは「世界一スモーキーなウイスキー」と言われており、それこそが今回ご紹介するオクトモアです。

オクトモアの名前の由来はブルックラディ蒸溜所から南へ1kmほどの場所にある村の名前。
かつてここにはオクトモア蒸溜所があったそう。
ブルックラディ蒸溜所が設立される前のことで、1852年までの稼働だったようです。

オクトモアは2002年の9月23日に誕生、フェノール値の高いモルトを使って作るとどんなウイスキーになるのか、という好奇心から生まれた遊び心くすぐるボトル。
今でこそオクトモアはフェノール値100ppmを超えるのは当たり前になっていますが、初めは80.5ppmだったとか。
80.5ppmを少し低く感じてしまうあなたはかなりのピート好きですね。

このフェノール値は仕込みごとに異なり、定番商品を固定で作らずに毎年番号を付けてリリースされるのもオクトモアの特徴。
エディションNo.は「○○.x」と記載され、「○○」にはリリースされた年を表す数字が、「.x」は1〜4でそれぞれ以下の特徴を持ちます。

○○.1
スコットランド産のモルトを使用し、バーボン樽熟成
○○.2
スコットランド産のモルトを使用し、ワイン樽など毎年選ばれるさまざまな樽にて熟成
○○.3
アイラ島産（オクトモア地区にある農場で作られた）モルトを使用し
○○.4
スコットランド限定発売、新樽で熟成

今回は当店にある13.2と14.2を飲み比べ。

Bruichladdich Octomore 13.2 Oloroso cask
ブルックラディ オクトモア 13.2 オロロソカスク
フェノール値は137.3ppm、オロロソシェリー樽で5年熟成。
香りから感じるピートは荒々しい印象、これぞオクトモアだと嬉しくなります。口に含むとマーマレードのような甘さと柑橘の爽やかさもありつつ、火が消えた手の炭を思わせるスモーキーさが。
後味は案外優しく、丸いピートが緩やかに残ります。

Bruichladdich Octomore 14.2 European cask
ブルックラディ オクトモア 14.2 ヨーロピアンカスク
フェノール値は128.9ppm、オロロソシェリー樽とアマローネワイン樽で5年熟成。
香りはベリーのような赤い果実を思わせ、強いスモーキーさは包み込むような柔らかさ。口に含むとまるでBBQのようなジューシーな焼けたお肉と、ほのかにドライフルーツのような凝縮した甘味。
余韻に残るピートは乾いた木や土のよう。

さて、今年のオクトモアへの準備が整ってきましたね。
どれほどのフェノール値なのか、どのような味わいなのか。毎年楽しみにさせてくれるこのオクトモア、やはり目が離せません。今年も大いに味わい、大いに語り合いましょう。

では入荷をお楽しみに。

Chikako Matsuo 松尾 知可子

Whisky Burgers Bar
中野／東京都中野区中野2-30-8 立川ビルB1
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