桜尾と戸河内 ジャパニーズウイスキーを飲み比べ / 中野 Whisky Burgers

桜尾戸河内

昨今、人気の高まっているジャパニーズウイスキー。
蒸溜所の数は年々増えているそうですよ、今後新しく飲めるウイスキーが楽しみですよね。

さて皆様は「SAKURAO DISTILLERY」をご存知でしょうか。
こちらは本日ご紹介する、広島にある蒸留所の名前。
広島の観光名所、厳島神社を対岸に構える海に面した場所で日々ウイスキーが作られています。

SAKURAO DISTILLERYは1918年創業(当時は中国酒類醸造合資会社)、1967年に「はこさけ一代」というパック入りの清酒がヒットし全国的に知られる会社となったそう。
その後1980年代のウイスキーブームと呼ばれる頃には「戸河内」などのウイスキーを販売していましたが1989年に製造はストップ。
約30年ぶりにウイスキーの製造を開始、シングルモルトがリリースされたのは2021年と最近のこと。

さて、本日ご紹介する2本は限定リリースの「桜尾」と「戸河内」。

 

Sakurao 2020 4y Exclusive for The whisky crew
桜尾 4年 TWC限定ボトル

桜尾は蒸留所内にある「桜尾貯蔵庫」にて熟成されています。
4年熟成ではありますが、最後2年はソーテルヌワインの樽にて追熟。

香りはオレンジピールを絞ったような潤いのある柑橘感と、どっしり構える黒糖のニュアンス。
口に含むとコーヒーのようなコクが鼻から抜け、さらにしっかりとみずみずしい柑橘の味わい。余韻はずっしり長くカカオのよう。
こちらはストレートで飲み始め、途中で加水をしていくのがオススメです。

 

Togouchi 2020 4y Exclusive for The whisky crew
戸河内 4年 TWC限定ボトル

戸河内の興味深い点はなんと言っても「トンネル内での熟成」ではないでしょうか。
元々は国鉄が走っていた場所に樽を積んで(ダンネージ式)熟成しています。
通常は熟成の月日を重ねると樽内のウイスキーが蒸発しアルコール度数が高くなるイメージは皆様もお待ちだと思いますが、この戸河内は逆。
トンネル内は湿度が高いらしく、樽が水分を吸い込み量は変わらずとも度数が下がって行くんだとか。
面白い現象があるものですね。
今回はバーボン樽にて4年熟成。

香りはラムネのような爽やかですっきりとした甘みと、どことなく磯っぽさも感じるピート。
口に含むとウッディな味わいと、度数を感じさせない潤いのある飲み口が特徴。
しっとりと流れる余韻はストレートでぜひ楽しんでいただきたいウイスキーです。

ジャパニーズウイスキー、この機会にぜひご賞味ください。

 

Chikako Matsuo 松尾 知可子

Whisky Burgers Bar
中野/東京都中野区中野2-30-8 立川ビルB1
03-5340-5808
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