スコッチモルトウイスキー解説評価 グレンモーレンジィ蒸留所 / 吉祥寺 Vision

グレンモーレンジィ

グレンモーレンジィ蒸留所について、徹底解説していきます。

 

グレンモーレンジィの地理

生産国:スコットランド
地域:ハイランド

 

グレンモーレンジィ蒸留所データと蒸留設備

所有者:モエヘネシールイヴィトン社
設立年:1843年
年間生産能力:650万リットル
仕込水:ターロギーの泉、ケルピーの泉
糖化槽:ワンバッチ10.3トン
発酵槽:ステンレス12基
蒸留器:初留6基、再留6基 スコットランドで最も背が高い蒸留器
熟成庫:

 

グレンモーレンジィの解説

グレンモーレンジィ蒸留所は1843年創業。もともとはビールの醸造所だったと言われる建物を改築し、蒸留を開始しました。
1918年にマクドナルド&ミュアー社が買収し、ブレンデッドウイスキーのハイランドクイーンの原酒として製造されていました。
1996年にグレンモーレンジィ社に名称変更。その翌年の1997年にアードベッグ蒸留所を買収し、もともと所有していたグレンマレイと合わせて3つの蒸留所を所有する会社となります。その後2004年にモエヘネシールイヴィトン社が買収、現在はフランス資本となっています。

グレンモーレンジィの特徴は、スコットランドで最も背の高い蒸留器(5.14メートル)で、そこから作り出されるクリーンでフルーティな蒸留液が大変素晴らしいことが挙げられます。
また、樽のパイオニアとしても有名で、スコッチウイスキーの蒸留所でバーボン樽熟成を最初に行った蒸留所でもあり、また、今では当たり前になっているウッドフィニッシュ(熟成後のウイスキーを他の樽に移し替えて追加熟成する方法)を最初に実施し、製品化しているなど、実験的な試みが多い蒸留所です。
更に最近では第2蒸留所とも言える蒸留所を敷地内に新設し、これは将来の品質向上のために様々な実験的な蒸留を行う施設とのことです。
これらの実験的な活動は、主に蒸留責任者のビル・ラムズデン氏の研究によるところが多く、ウッドフィニッシュやこれまでスコッチの熟成に使われてこなかった樽、更に最近は発酵に使う酵母を大麦の農場で取れた野生酵母を使ってみたりしています。

余談ですが、グレンモーレンジィの蒸留器はキリンとほぼ同じ高さだそうで、一度マーケティングのために蒸留所までキリンを連れてこようとしたことがあるそうです。しかし、キリンは非常に繊細な生き物なため、動物園から借りて蒸留所まで連れて行くのに多大な日数とコストがかかる事が判明し(ゆっくり移動し、定期的に休ませる必要があるらしいです)、挫折したそうです。キャンペーンなどで、キリンと蒸留器が横並びになっている画像が出回りますが、あれは加工だそうです。

 

グレンモーレンジィの主なラインナップ

グレンモーレンジィオリジナル

グレンモーレンジィ オリジナル

グレンモーレンジィ蒸留所の主力商品。オレンジの柑橘系の風味や、バニラや蜂蜜など、大変素晴らしい香りが特徴で、「完璧すぎるウイスキー」と呼ばれています。
ストレートも良いですがハイボールもおすすめです。

 

X by グレンモーレンジィ

X by グレンモーレンジィ

グレンモーレンジィの新商品。Xというのは、Mixを表しており、ハイボールやカクテルの原材料に使用してほしいという意味が込められています。

 

グレンモーレンジィの年表

1843年 ウィリアム・マセソンがモーレンジィと呼ばれる農場蒸留所の蒸留許可を申請し、建物を立て直す。もともと1703年から1738年まで稼働していたと思われる。
1849年 11月から蒸留開始
1880年 ローマやサンフランシスコなどへの海外輸出を開始
1887年 蒸留所を再建し、グレンモーレンジィ蒸留会社を作る
1918年 株式の40%をマクドナルド&ミュアー社に売却、60&をウイスキーディーラーのデュラハム社が所有。後にその60%をマクドナルド&ミュアーが受け継ぐ。
1931年 蒸留所閉鎖
1936年 11月から再稼働
1980年 蒸留器を2基から4基に増やす。自社製麦をやめる。
1990年 ビジターセンターを開設。9月にポートウッドフィニッシュを販売開始
1995年 テインヘリテージを発売
1996年 マディラフィニッシュとシェリーフィニッシュを発売。グレンモーレンジィ社を作る
1997年 博物館を開設
2001年 カスクストレングスのポートフィニッシュを限定発売。コート・ド・ボーヌウッドフィニッシュを発売。スリーカスク(バーボン樽、焦がした樽、リオは樽)を発売
2002年 20年熟成のあと2年半ソーテルヌカスクで追加熟成させた商品を発売
2003年 バーガンディウッドフィニッシュ発売、マディラ樽のカスクストレングス(フィニッシュではない)を限定発売
2004年 スコッチモルトウイスキーソサエティを買収。マクドナルドファミリーがグレンモーレンジィ社(グレンモーレンジィ、アードベッグ、グレンマレイ)をモエヘネシーに3億ポンドで売却することを決定。新バージョンのテインヘリテージ28年熟成を発売。アーティザンカスクを発売。
2005年 30年熟成発売
2007年 15年と30年を廃止し、シリーズ全体を一新。その他の商品の名称とデザインが変更。
2008年 生産量拡張をスタート。アスターとシグネットを発売。
2009年 拡張完了。ソナルタPXを発売。
2010年 フィナルタを発売
2011年 グレンモーレンジィプライド28年を発売
2012年 アルテインを発売
2013年 エランタを発売
2014年 コンパンタ、タグタ、ドーノッホ発売
2015年 トゥサイル、デュタック発売
2016年 ミルション、タイン、ターロガン発売
2017年 バカルタ、アスター、プライド1974をリリース
2018年 スピオス、カドボール、グランドヴィンテージモルト1989をリリース

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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