スコッチモルトウイスキーソサエティ 今夏の推奨コード / 恵比寿 VinSanto

スコッチモルトウイスキー・ソサエティ(以外SMWS)は1983年エジンバラの古い港町リースで設立された世界初のウイスキークラブと言われています。
ウイスキーを愛し、仲間で分かち合い認識を深め、とにかくウイスキーを楽しむことを目的としたクラブでとして発足。

何と言っても特徴的なのがラベルに蒸留所名が記載されていないことですね、代わりに番号が記載されておりその番号で蒸留所名を暗号化しています。
これは、蒸留所名からイメージが湧いてしまう、視覚のイメージを無くしウイスキー本来の味わいを楽しんでもらいたいとのことから蒸留所名を非公開にしています。

ボトルの形状、デザインは全て統一、記載しているのはソサエティの大きなロゴマークと蒸留年月、熟成年数、瓶詰年月、アルコール度数、そして蒸溜所コードと樽番号。
そして、ウィスキーの味わいと香りをイメージしたポエムのような独創的なタイトルが付けられているのも特徴的ですね。

全てのウイスキーは、ソサエティ選定メンバーによりスコットランド各地にある蒸溜所の協力を得て樽を厳選。加水せず、チル・フィルターもかけずに瓶詰した樽出しのウイスキー本来の味わいが楽しめるのも魅力の一つです。

マニアックな部類のボトルなので置いているお店自体がそう多くはないのですが、当店ヴィンサントでは常時20〜30本のSMWSボトルをご用意しております。

本日はそんなSMWSの最新ラインナップをまとめてご紹介致します。

 

 

1. Ledaig 2008 12y SMWS42.61
レダイグ 2008 12年

レダイグ 2008 12年

レダイグはスコットランドの離島・マル島のトバモリー蒸留所で作られるシングルモルトです。
トバモリー蒸留所は同蒸留所で異なる2つのブランドをリリースしており、ノンピートタイプがトバモリー、ヘビーピートタイプのレダイグの2つです。
これはスプリングバンク蒸留所がピートのタイプによって3ブランドのアイテムをリリースしている戦略と同じことですね、こちらはレダイグなのでヘビーピートなウィスキーとなります。

こちらのボトル42.61は、日本限定リリースのボトルでSMWSのパートナーBARであるパークホテル東京のThe Societyさんがチョイスした樽をボトリング。
Indulgent adventure in the jungle=ジャングルで冒険者を甘やかす、というタイトルも命名されたんだそう。
冒険者が海からジャングルに上陸し、咲き乱れる花々やトロピカルフルーツに癒される、といったイメージなんだとか。
夏向けのピーティーな一本です。

 

2. Glencadam 2011 9y SMWS82.30
グレンカダム 2011 9年

グレンカダム 2011 9年

グレンカダム蒸留所は東ハイランドにある蒸留所で、シングルモルトとしては少しマイナーかもしれませんが、かの有名なブレンデッドウィスキー・バランタインのキーモルトの一つとして採用されていることで知名度が高いのではないでしょうか。
大麦のクリーム、と呼ばれるほどにクリーミーで熟した果実の風味となめらかなテクスチャーが魅力のシングルモルトです。

こちらのボトル82.30のタイトルはミクソロジストのワークステーション。
ミクソロジストとは世界中でブームを起こしている新しいバーテンダーのスタイルで、フュージョン料理を取り入れたカクテル創作を行うバーテンダーのこと。
一体どんな味がするのかワクワクしてくるようなタイトルですよね。

 

3. Tullibardine 2012 8y SMWS28.51
タリバーディン 2012 8年

タリバーディン 2012 8年

こちらもややマイナーな印象かも知れません、タリバーディン蒸留所。
南ハイランドに位置し、ハイランドとローランドの両方の要素を併せ持つ森林・峡谷・湖・丘陵に恵まれ、良質なミネラルウォーターの産地としても有名なほどウィスキー作りにとっての好条件に恵まれた土地です。
タリバーディンは、かの有名なウィスキー評論家・マイケルジャクソンが好んだそうで、著書のなかでワインのように芳しい、食前酒として、などと表現しています。
食後酒として楽しむのが一般的なウィスキーですが、食前酒やワインと例えられるくらいに優しく華やかな甘さの味わいがタリバーディンの魅力なんですね。

28.51のタイトルは素晴らしく生き生きとしている。
何が?とツッコミたくなりますがそれは是非飲んでみて感じて欲しいですね。

 

4. Braeval 2012 8y SMWS113.36
ブレイヴァル 2012 8年

ブレイヴァル 2012 8年

こちらもマイナー蒸留所になりますね、ブレイヴァル。
ブレンデッドウィスキーのシーバスリーガルやパスポートなどの原酒としても知られるスペイサイドモルト。
ブレイヴァル蒸留所は、ブレンデッドウイスキーへの原酒供給を目的に1973年にシーグラム社によって建造されました。
約20年間はブレイズ・オブ・グレンリベットの名で操業されていました、これはかの有名なザ・グレンリベットにあやかって付けられた名前なんだとか。
標高350メートルの場所にあり、スコットランドではもっとも高いところにある蒸留所としても知られています。
基本ブレンデッド用なのでオフィシャルボトルは一切発売されていませんが、こちらのようにボトラーズものがいくつか出回っているのでたまに見かけることが出来ますね。

113.36のタイトルはずばりHoney saladハニーサラダ。
想像が難しいような難解なタイトルもあればこちらのようにシンプルでわかりやすいものもる、遊び心ですね。

 

5. Chichibu 2011 9y SMWS130.5
秩父 2011 9年

秩父 2011 9年

こちらは少しレアな一本になります。
中身はあのイチローズモルトで世界的にも有名なジャパニーズウィスキー・秩父蒸留所です。
こちらは会員限定の抽選販売で世界で200本ほどの限定品。
ジャパニーズウィスキーの世界的高評価を受けて、SMWSでも時折ジャパニーズをボトリングしています。山崎なんかもありますね。
どれも非常に人気なのでかなり入手困難にはなりますが、一度は飲んでみたいウィスキーですよね。

こちらの130.5のタイトルはバーバーショップ・カルテットのハーモニー。
バーバーショップ音楽とは四声がホモフォニー的に進行するアカペラ無伴奏同声合唱の形態のようで、複雑な味や香りを表現していると推察されますね。

Naoshi Morioka  森岡尚史

VinSanto Bar & Whisky shop 恵比寿
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