シングルモルトウイスキー 味わい別人気ランキング ピート&スモーク編 / 目黒リパブリック

シングルモルトピートスモーク

スコットランド内に100ヶ所以上ある蒸留所は、それぞれの個性が光るシングルモルト・ウイスキーを作っています。

シングルモルトは蒸留所の立地する自然風土を色濃く反映した味わいを生み出しますが、アイラモルトに代表されるクセの強い独特なフレーバーは、ウイスキーづくりでモルトを乾燥させる工程の際に、泥炭を焚くことで特徴的なピート香がつくことによるもの。

今回はその刺激的な味わいがファンの多い、ピート&スモークなシングルモルトを、ランキング形式でご紹介いたします。

 

 

【1位】Ardbeg 2022 19y Traigh Bhan Batch4
アードベッグ 2022 19年 トリーバン バッチ4

アードベッグ 2022 19年 トリーバン バッチ4

スコットランドの南はアイラ島に、1815年に設立されたアードベッグ。
海山に囲まれた環境の恩恵を受けながら、個性溢れるウイスキーをつくっています。
アイラ島の蒸溜所の中でも特にピート香の強い味わいが特徴。
長い操業停止期間を経て、今では世界中に熱狂的なファンを持つほどの人気を誇る蒸溜所に成長しました。

アードベッグは、2019年からスモールバッチの限定品『トリーバン』のリリースを開始。
アメリカンオーク樽とオロロソシェリー樽で熟成。
こちらはバッチ4で、毎年味わいがガラッと変わるところが面白いところ。
もうひとつ面白いところが、それぞれのボトルに表記があるところ。
バッチ4は『Under a Fullmoon』で、満月の夜に瓶詰めされたとされています。

アードベッグらしいスモーキーでピーティーなアロマに、力強い木のスモーク・チョコレート・コーヒーのアロマが豊かに広がります。
オイリーで濃厚な味わい。
スパイス・オレンジのような柑橘感・少しの塩味がバランスよく感じ取れます。

 

【2位】Kilkerran Heavily peated Batch 9
キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ9

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ9

「キルケラン」はキャンベルタウンに位置している「グレンガイル蒸留所」にて作られているシングルモルトです。
元々は30を超える蒸留所があったキャンベルタウンですが情勢の悪化によって、相次ぎ蒸留所が閉鎖していきました。
グレンガイル蒸留所もその内の1つです。
設立は1872年、スプリングバンク蒸留所が建てられた年でもあり、スプリングバンクのオーナーと、その弟が飼っていた羊のことで喧嘩をして、弟が隣に別の蒸留所(グレンガイル蒸留所)を建てたことが始まりです。
しかし、1925年に1度閉鎖。
最後にキャンベルタウンで残った蒸留所はスプリングバンク蒸留所のみでした。
そこから80年を経て2004年に復活。今ではキャンベルタウンにあるスプリングバンクとグレンスコシアに次ぐ第三の蒸留所となりました。

今回ご案内するのは、そんなキルケランのへビリーピーテッドタイプ。
通常品はノンピートですが、それと違い、ヘビリーピーテッド麦芽(フェノール値84ppm)を使用したという、「ピート・イン・プログレス」シリーズの第9弾です。

香りはしっかりとした力強いスモークとバナナのようなトロピカルフルーツのアロマ。
味はビスケット、燻製ナッツ、バニラ。まろやかな麦やクリームのような甘みとスモーク感がバランスよく感じられます。

 

【3位】Octomore 14.1 Scotish Barlay
オクトモア 14.1 スコティッシュバーレイ

オクトモア 14.1 スコティッシュバーレイ

スコットランドはアイラ島に位置するブルイックラディ蒸溜所が造るオクトモア。

世界で最もヘビリー・ピーテッドなシングルモルトウイスキーのブランドで、その強烈なピート・フレーバーから根強い人気のシングルモルトです。
ブルイックラディ蒸溜所は、ノンピートの『ブルックラディ』・ヘビーピートの『ポートシャーロット』・スーパーへビーピートの『オクトモア』の3種類を造り分けているとてもユニークな蒸溜所。
それぞれ個性的な風味とパッケージで、世界中のモルト愛好家に人気を博しています。

オクトモア14.1 スコティッシュバーレイは、スコットランド産の材料のみを使って蒸溜されており、複雑ながらも繊細な味わい。
モルトの風味に、焚き火やレモンピールの香り。
燻した茶葉や洋梨、微かな潮っぽさを感じる味わいに、トーストや焦がしたオークの余韻が感じられます。

 

【4位】Edradour Ballechin 11y Shinanoya
エドラダワー バレッヒェン 11年 信濃屋

エドラダワー バレッヒェン 11年 信濃屋

バレッヒェンは、エドラダワー蒸留所で造るヘビリーピーテッドのウイスキーの事です。
「バレッヒェン」の名は、昔1810年から1927年まで運営されていた蒸留所の名前で、当時はヘビーピートのウイスキーを造っていました。
その一度閉鎖されてしまったバレッヒェン蒸留所のブランド権をエドラダワー蒸留所が得て、2002年に復活させました。

エドラダワーはシェリー樽熟成でノンピートのウイスキーが特徴ですが、そのエドラダワーの特徴とバレッヒェンの特徴が合わさっているのがこちらのボトル。
信濃屋がシグナトリー社のウェアハウスから選びボトリングしたプライベートボトルです。
ラベルの歌舞伎役者が目を惹きます。
ファーストフィルオロロソシェリーバット熟成。

樽由来のシェリー感と、タバコのような煙たいピート感が、バランス良くマッチしています。
力強くフィニッシュが長く続きます。

 

【5位】Peated Islay Single malt Hart Brothers
ピーテッド アイラ シングルモルト ハートブラザーズ

ピーテッド アイラ シングルモルト ハートブラザーズ

ハート兄弟の長男イアンと三男ドナルドは、1962年にハート・ブラザーズ社の前身となる『イアン・G・ハート社』を設立。
次男アリステアは、1975年まで『ホワイト&マッカイ』でブレンダーとして働いたのちに兄弟の会社へと。
1988年の長男イオン引退とともに、ハート・ブラザーズ社に名前を変更。
現在は次男のアリステアが、引き続きウイスキー部門の責任者として活躍。
スコットランドのあらゆる地域から最高級のスコッチウイスキーを調達し、ボトリングするスペシャリスト。
『スピリット・オブ・エクセレンス』と称される、優れた品質のウイスキーをボトリングしています。

アイラ島のスピリッツが凝縮されているこちらの一本。
バーベキューの煙・海藻・ローストナッツ・ピート・かすかなバニラのアロマ。
焚火の煙とピート・オーク・胡椒のような味わい。
強い塩気・ピート・焚火の残り香・ほんのり甘味が余韻として楽しめます。

 

Yasutaka Higaki 桧垣泰隆

目黒リパブリック Beer&Burger
目黒/東京都品川区上大崎3-3-1オバタビルB1
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